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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.62】厳しい残暑にトロピカルなワインを。ジャン・パビオのキメリド。

2020年9月07日

テイスティングレポート

皆さまこんにちは。HP、SNS担当の田中です。 
 
今年は暑さが堪えますね。お元気でお過ごしですか?   
     
暑さは辛いものの、こんな年はエスニックフードを存分に楽しめますね。 
今日はアジアンフードにピッタリのトロピカルなソーヴィニョン・ブランをご紹介します。  
 
Pouilly Fume Prestige des fine caillottes KIMERIDE 2015 / Jean Pabiot 
プイィ・フュメ・プレスティージュ・デ・フィーヌ・カイヨット “キメリド” 2015年 
生産者:ジャン・パビオ 
参考上代:¥4,330- 
 

    
弊社人気のジャン・パビオが作るプイィ・フュメ・ドメーヌ・デ・フィーヌ・カイヨットの上級キュヴェです。  
特に優良なぶどうが採れた年だけに作られる別格のキュヴェで、このキメリドは2017年のソーヴィニョン・ブランの国際コンクール「Concours Mondial Sauvignon」で、金賞を受賞しました。ちなみにフィーヌ・カイヨットは銀賞でして、コンビで受賞しております。どちらも、いつ飲んでもハズレない美味しいワインです。 
   

  
さてキメリド。さっそくテイスティングします。  
液色は薄黄色。ヴィンテージが2015年ですのでフレッシュな青みカラーは薄らいでいます。しかし、グラスに入れた瞬間からフワッと立ち上がる豊かな香りにビックリ。とってもいい香り!! 
   
ディルのような甘く爽やかなハーブ、ライム、グレープフルーツ、パパイヤ、レモンカスタードなどが、非常に力強く華やかに香ります。 
温度が上がってくると、最初に感じたアロマはマンゴー、パイナップル、メロン、オレンジゼスト、そして柔らかくまろやかな風味へと変化していきました。 
 
 

 
味わいは全体的に凝縮したフルーツの風味を中心としていますが、熟成によってやや円やかになった豊かな酸がスタイルをしっかり支えていて、そして“キメリド”の名のとおりキンメリジャン土壌の硬質なミネラルにより、最後はすっきりとスマートな印象。
余韻がとても長く、フルーティーな後味とミネラルの爽やかさが後を引きます。すごく美味しいです! 
ロワールのソーヴィニョン・ブランとして考えるとしっかりしたタイプで、高級感があると思いました。  
何といっても、濃い果実味を酸とミネラルがハイレベルでバランスを取っているというのが、いかにも冷涼地域の優れたソーヴィニョン・ブランである証しと感じます。  
私は普通のグラスで飲んでしまいましたが、これはぜひ大きなグラスで楽しんでいただきたい! 
 
 
ペアリングは、タイ風春雨サラダのヤムウンセンとグリーンカレーを試してみました。 
このキメリドはヤムウンセンと本当にピッタリです。ほぼ完璧です。調味にライム果汁を使ったことでシンクロしているのか、この簡単なメニューがグレードアップして一層美味しく感じられます。  
反対に残念ながらグリーンカレーのココナツ風味とはやや反りが合わない感じでしたが(笑)、ソムタム(青パパイヤのサラダ)や生春巻きなんかは美味しい組み合わせになるのではないでしょうか?  
また、リッチな味わいの白ワインですので、エスニック以外にエビやサーモン、カジキマグロなどのシーフードにも合いそうです。  
 

  
  
私はあまりお酒が強くなくいろいろ楽しみたいので、決まったワインをリピートすることはあまりないのですが、これはもう何度でもリピートしてしまいたいほど。気づいたらあっという間に2/3本空けていました。  
とはいえ、2015年はそろそろ在庫が数十本程度になっておりまして僅少となっております。どうぞお早目に。 
そして、9月末より新ヴィンテージとして2017年が入荷してきますので、ぜひお早目にご検討いただきましたら幸いです。
2017年ヴィンテージも価格は据え置き¥4,330-(上代・予定)でございます。  
   
   
それでは皆さま、残る夏も美味しいワインで元気にお過ごしくださいませ!