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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.70】夏の時期だけではもったいないロワールワイン

2020年11月02日

テイスティングレポート

皆さまこんにちは。 
神戸事務所より、営業の熊谷です。 
 
秋も深まりつつある今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。 
この季節は美味しいものが多く、何を食べようかと目移りしてしまいます。 
 
さて、本日ご紹介するワインはこちら。 
◆JEAN PABIOT  Pouilly Fumé Domaine des Fines Caillottes 2017 
ジャン・パビオ プイィ・フュメ ドメーヌ・デ・フィーヌ・カイヨット 
参考小売価格3,670円 
セパージュ:ソーヴィニヨン・ブラン100% 
 
https://www.amzwine.co.jp/wp/wp-content/uploads/2020/10/s-Pabio-PouillyFume-rotated.jpg

ジャン・パビオは19世紀末にルイ・パビオが始めたドメーヌで、現当主は4代目のアラン・パビオ。 
以前にもサンセールをご紹介させて頂いた生産者なので詳細は割愛させて頂きますが、ロバート・M・パーカーJr.氏のバイヤーズ・ガイドでも最良生産者の一人として紹介されています。 
 
透明感があり、ほんのり黄色味を感じる輝きのある麦わら色。 
ロワールのソーヴィニヨン・ブランらしい、ディルやチャービルなどのハーブの香り、グレープフルーツやライムなど柑橘系果実の香りに加え、パプリカや熟したパッションフルーツなどのエキゾチックでトロピカルな香りも感じられます。 
ニューワールド的な香りにも思えますが、プイィ・フュメらしいミネラル感からくる火打ち石の香りや、口に含んだ時の果実味に隠されたきれいな酸は、やはりフランスワインを連想させます。 
ロワール地方のソーヴィニヨン・ブランはキリッと冷やして爽やかに夏に飲みたいイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、こちらのワインのように、味わいに厚みのあるワインはこれからの季節も楽しめます。 
 
今回は晩ごはんの前菜として、高級な生ハム&メロン…ではなく、今が旬でありながら懐にも優しい、柿を合わせてみました。 
酸味が少なく甘みのある柿に塩気のある生ハム、プイィ・フュメの果実感と酸味が食欲をそそります。 
クリームチーズを加えて味わうのも、またひと味違ったテイストが愉しめておススメです。 
秋の夜長に、ワイン片手に過ごされてみてはいかがでしょうか。