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【テイスティング・シリーズVol.135】寒い冬に食べたくなるもの

2022年1月31日

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こんにちは、神戸事務所の熊谷です。 
今年も早くもひと月が過ぎようとしており、2月も目前となってまいりました。 
寒い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 
 
冬になると食べたくなるもののひとつに、オニオングラタンスープがあります。 
あめ色になるまで炒めた玉ねぎにコンソメを加え、 
ワインや水で伸ばしたものにパンとチーズを乗せてオーブンで焼く、いわゆる食べるスープです。 
 
もともとは玉ねぎの産地だったリヨンのオニオンスープが進化したという説や、 
パリの中央市場近くにあるブッラスリーで 
夜明け前から働く人々の冷え切った体を温める料理を作ろうということで生まれたという説、 
パリのカフェでオペラやバレエなどコンサートの観劇後に夜食として食べられる様になり流行したという説、 
そして古くはルイ15世がこのオニオングラタンスープを発明したという説など、発祥は諸説あるようです。 
 
今回はオニオングラタンスープに何を合わせようかと思案したところ、たどり着いたのがこちら。 
 
 
◆COTES DU RHONE BLANC 2020 / DOMAINE DE LA JANASSE 
コート・デュ・ローヌ ブラン 2020 / ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス 
参考上代 ¥3,487(税込) 
品種:グルナッシュ・ブラン主体、クレーレット、ブールブーラン、ヴィオニエ、ルーサンヌ 
 
 
こちらのテイスティング記事でも度々登場するジャナス。 
またジャナスか・・・と思わないでください。 
使い勝手のいいワイン、料理に何のワインを合わせようかと思うと浮上してくるのです。 
 
 
色合いは、輝き、透明感のあるグリーンがかったやや淡めのイエロー。 
最初の香りのボリュームは大きくありませんでしたが、 
温度が少しずつ上がるとともに開いてきます。 
洋梨や熟した白桃、グレープフルーツなどの柑橘系に加え、 
ホワイトペッパーやコリアンダーなどのスパイスも感じられます。 
 

 
あめ色になるまで炒めた甘みのある玉葱は軽く焦がしたパンとチーズと絡み合い、 
滑らかな酸としっかりした果実味、コクのある 
ジャナスのローヌ・ブランととてもよく合います。 
余韻にグレープフルーツの皮の白い部分をかじったような心地よい苦みがあったので、 
一緒に食べていたキンカンのシロップ漬けとクリームチーズ和えとも合わせてみましたが、 
クリーミーさがとてもよく合いました。 
 
 
ジャナスのコート・デュ・ローヌ・ブランの在庫はすでに品薄ですが、まだ若干ございます。 
ぜひ一度お試しを。