皆さまこんにちは。営業の久保です。
残暑が終わり、実り豊かな秋が駆け足でやってきたかと思えば、すでに晩秋の雰囲気。
日本は四季があり、彩り豊かな国と言われていたのはもう昔の話しで、今は夏と冬しかなく
その季節の移ろいの僅かな隙間に春と秋がほのかに感じられるだけになったような気がします。
季節感が薄くなったのならワインで季節感を愉しもうじゃないか、と思い手にとったワイン。
秋の夜長には綺麗なピノが最高の話し相手になります。
この生産者は弊社でも1、2を争う人気生産者でもあります。
Domaine Robert Sirugue
2018 Bourgogne Pinot Noir
ドメーヌ・ロベール・シリュグ
2018 ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
参考上代¥4,670-(税別)
ドメーヌ・ロベール・シリュグはヴォーヌ・ロマネ村に本拠地を構え、家族中心にワイナリーを経営する小規模生産者です。
実はシリュグ家はあのジェイエ家の流れを組んでいて、アンリ・ジャイエの父ユージン・ルイ・ジャイエの
長兄ジャン・フランソワ・ジャイエの娘がシリュグ家に嫁いでいます。
現在は4代目ジャン・ルイの息子、アルノーを中心にドメーヌが運営されています。
化学薬品は不使用、地球環境に配慮した真摯な取り組みでワイン造りをしていて、近年は最新設備による伝統的な造りで
エレガンス溢れるスタイルのワインを造っています。
このACブルゴーニュはクロ・ド・ヴージョ下のレ・コンブという区画を中心に4ヶ所に点在した畑から。
3~5年使用した樽で18ヶ月程度熟成させた後ステンレスタンクでアッサンブラージュして1ヶ月程度落ち着かせてから瓶詰めされます。
ワインをグラスに注ぐと、すぐにフランボワース、ブラックチェリー、クラッシュしたイチゴ、バラなどの豊かな香りがグラスから湧き出てきます。
2018ヴィンテージらしく肉厚な果実味がありながら、硬さはなく、しなやかで瑞々しい質感。
ここ数年の中では最もエレガントで上品な仕上がりで、思わず「オォー」っと漫画『神の雫』のようなリアクションが出てしましました。
2018ヴィンテージはどの生産者も果実味豊かでファットな造りとなっていますが、その分生産者によってはぼやけた感じとなってしまうことも。
まさに生産者の技量が問われるヴィンテージかとも思います。
ロベール・シリュグはヴィンテージの特徴を生かしつつ、よりエレガントで上品なワインに仕上げています。
まさにACブルゴーニュの枠にとどまらない銘酒。
是非秋の夜長に美味しいピノで季節を感じてください!
【テイスティング・シリーズVol.67】ここ数年で最高の出来!今飲んで美味しいエレガント系ピノ
2020年10月12日
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