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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.126】この時期はやっぱり・・・

2021年11月29日

テイスティングレポート

こんにちは、神戸事務所の熊谷です。 
紅葉シーズンも終盤にさしかかり、いよいよ冬の到来です。 
寒いのは辛いのですが、美味しいものも多い季節、それはそれで楽しみもあります。 
 
 
さて、この時期と言えば、フランスワインに携わるものとしては 
やはり年に一度の一大イベントとなるのではないでしょうか。 
今月18日(木)にボージョレ・ヌーヴォーが解禁となりました。 
皆さまはもう召し上がりましたか。 
 


 

弊社取り扱いのヌーヴォーはドメーヌ・レ・グリフェ。 
ボージョレ南部の村 ル・ボワ・ドワンの “レ・ピエール・ドレ”(ゴールデン・ストーンズ地域)の中心に位置し、 
所有する約10haの畑からはこれまで何世代にも渡って珠玉のワインを世に送り出してきた歴史あるドメーヌです。 
 
 
その中でも特に出来のよいキュヴェを厳選した《キュヴェ・スペシャル ヴィエイユ・ヴィーニュ》。 
生産量は決して多くありませんが、極めて質の高い彼らのヌーヴォーは毎年、大変大きな反響を呼んでいます。 
見た目の豪華さはもちろん魅力的ですが、それ以上に特筆すべきはワインのクオリティの高さ。 
他のヌーヴォーとは明らかに一線を画す圧倒的なクオリティの素晴らしさは、 
強烈な存在感と充実感を口にした人々の記憶の中に鮮烈に刻みこみ、 
来年も是非扱って欲しいという多数のご意見を頂いております。 
 
 
◆ BEAUJOLAIS NOUVEAU 2021 /  DOMAINE LES GRYPHEES 
ボージョレ・ヌーヴォー 2021 / ドメーヌ・レ・グリフェ 
参考上代 3,663円(税込) 
 
 
輝き、透明感のあるやや明るめのルビーレッド。 
香りのボリュームはやや大きめ。 
ラズベリーやさくらんぼ、熟した洋梨やイチゴキャンディー、花束にブラックペッパーなどのスパイス香もあり、 
香るだけでも単純なヌーヴォーではないと実感できます。 
酸っぱすぎないほどよい酸と、新酒のフレッシュな果実味、滑らかなタンニンが口中を駆け巡ります。 
 
 
今年は4月にフランス全土にわたって“歴史的”とも言える霜が降りる時期があり、 
それ以外でも複雑で厳しい気象条件により、生産者たちにとっても厳しい年だったと聞いていますが、 
口にした豊かな味わいのワインからはみじんも感じられず、その努力がいかほどかと感服するばかりです。 
 

 
今回はヌーヴォーを飲むのに合わせてテイクアウトした鶏のパテと供に頂きました。 
鶏の脂身をブラックペッパーや他のスパイスが引き締めていて、 
今回のグリフェのヌーヴォーのほどよいスパイス感ともとってもよく合いました。 
ロメインレタスとマッシュルームのサラダや塩昆布を載せたマグロのカルパッチョとも好相性で、 
ついつい杯が進み、気づくとボトルが空になっていました・・・。 
 
 
 
弊社在庫はすでに完売、店頭での販売もほとんどが売り切れとなっているようですが、 
ネットショップではまだご購入頂けるところがあるようです。 
《ドメーヌ・レ・グリフェ》で検索してみてください。 
残念ながら本年巡り合えなかったお客様はぜひ来年ご検討下さいませ。