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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズ Vol.39】こんな時だからこそ優雅にシャンパーニュ!

2020年3月30日

テイスティングレポート

皆さまこんにちは。 
神戸事務所より、営業の熊谷です。 
2度目の投稿となります。 
 
今回ご紹介させて頂くのはJ.ラサールのシャンパーニュ。 
残念ながら、ワインを輸入する会社に働いていてもシャンパーニュを普段飲みとして飲める身分ではないので、夫の誕生日に開けました。 
 
J.ラサールは1942年モンターニュ・ド・ランスにジュール・ラサール氏によって設立された小規模なRMメゾン。 
所有する畑はプルミエクリュとグランクリュのみ。現在は女性3世代が運営する稀有な生産者です。 
ノンヴィンテージのものでも最低4年以上の瓶内熟成を行い、ミレジムは6-10年の熟成を経て出荷されます。 
 
J.Lassalle CUVÉE PRÉFÉRENCE BRUT Premier cru NV 
J.ラサール キュヴェ・プレフェランス ブリュット プルミエクリュ 
参考小売価格5,670円 
セパージュ : ピノ・ノワール60%、ピノ・ムニエ20%、シャルドネ20% 
 
外観はほんの微かにピンクを感じるシャンパンゴールド。持続性のある細かな泡立ち。 
まず最初に、青リンゴやレモンなどの柑橘系の爽やかな香りが立ち上り、時間とともに、熟した洋梨や林檎、黄桃、杏、オレンジピール、蜂蜜、白胡椒やトーストなどの香りが複雑に広がります。 
口に含むと、溌剌とした酸と豊かなミネラル感、熟成を帯びた果実味から、溢れる旨みが感じられます。 
オレンジの皮のコンポートを囓ったような心地よい苦味があり、ふくよかな余韻が長く続きます。 
 
こちらのシャンパーニュに合わせたのはヨコワのカルパッチョ。 
”ヨコワ”と書いてみて、ふとこれは一般的な呼び方なのだろうかと疑問に思い調べてみました。 
 
※農林水産省HPより抜粋 
ヨコワとはクロマグロの若い魚のことで、高知県や中国地方での呼称です。クロマグロは、関東地方では若いマグロをメジと呼びます。 
(関東地方):コメジ→メジ→マグロ→オオマグロ 
(関西地方):シンマエ→ヨコワ→コビン→マグロ 
 
クセがなくもちっとした食感で飽きのこない味なので、近所のスーパーではよく見掛けるのですが、皆さまの地域ではいかがでしょうか。 
 
さて、話を戻しますと、今回のカルパッチョは岩塩とごま油に大葉と刻んだしば漬けをトッピングしました。 
ラサールのシャンパーニュの、複雑味を帯び少し熟成感のある味わいが、しば漬けからくる適度な酸が加わることで、ごま油の風味といい感じにマッチします。 
 
スダチを効かせたアボカドのディップとも好相性でした。 
 
 
個人的主観ですが、シャンパーニュには飲むだけで人を豊かな気持ちにさせる魅力があると思います。 
こういう時期だからこそ、気持ちに余裕を持って過ごすよう心がけたいですね。 
優雅なひと時のお供に、シャンパーニュをいかがでしょう。