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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.86】有機農法、低亜硫酸のエレガントワイン

2021年2月22日

テイスティングレポート

皆様こんにちは。 
営業の馬渕です。 
 
2月も下旬に差し掛かり、だいぶ春の暖かさを感じるようになりました。 
コロナの新規感染者が減っているようですが、油断は禁物です。  
あともう少し我慢して、今日も宅飲みでワインを楽しみたいと思います。 
 
今回おすすめさせていただくワインは、ムルソー村の生産者「ドメーヌ・ルージョ」が造る、 
ブルゴーニュ・シャルドネ 新着ヴィンテージの2018年産です。 
 
DOMAINE ROUGEOT PERE & FILS / BOURGOGNE CHARDONNAY “CLOS DES 6 OUVREES” 2018 
ドメーヌ・ルージョ・ペール・エ・フィス / ブルゴーニュ・シャルドネ“クロ・デ・6(シス)・ウヴレ” 
参考上代 4,670円 
 

 
ムルソー村の中心近くに位置するこの畑は、かつてオスピス・ド・ボーヌが所有していましたが  
ルージョが買取り、現在はモノポール(単独所有畑)としてワインをリリースしています。 
 
まず“クロ・デ・6(シス)・ウヴレ”という数字の入ったキュヴェ名ですが、「ウヴレ」とは中世、農夫が1日に畑を耕せる畑の広さの単位として用いられていました。 
1ウヴレは4.28アールに相当しますので、小さな畑をしっかりと管理して葡萄を育てているということが理解できます。 
また、畑の場所はムルソーと密接に関連したテロワールがあり、「プティ・ムルソー」と言われるほどの素晴らしい品質を誇ります。 
 
それでは、テイスティングに入りたいと思います。 
実は、昨日抜栓してグラス1杯味わっていたのですが、フレッシュでフレンチオーク樽から香るバニラのニュアンスがほど良く感じられたので、 
比較的濃厚な味付けの「鶏ときのこのクリーム煮」で合わせてみました。 
2日目ということもあり、香りは華やかな広がりをみせ、フレッシュ感は落ち着き酸もこなれて、ミネラルの際立ったとてもきれいな印象を受けました。 
また、低亜硫酸で造られているせいか、喉越しはやさしく、すーっと液体が流れていく感覚もあります。 
クリーム系ソースとも相性抜群ですが、これだけ綺麗にまとまった味わいだとワイン単体でも充分楽しめるなと感じました。 
 
ACブルゴーニュとしては、お値段少々高めですが、クオリティーは間違いなく村名クラスです。 
良くきれい系ワインと言われますが、ルージョが造るワインは、きれい系のお手本と言っても過言ではありません。 
弊社正規取り扱いとしては、まだ日が浅いですがムルソーの隠れた至宝として、自信を持っておすすめ致します。 
是非、一度お試しくださいませ。