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テイスティング

【テイスティング・シリーズVol.50】クネルとロワールワイン

2020年6月15日

テイスティング

皆さまこんにちは。
神戸事務所より、営業の熊谷です。

突然ですが、フランスの《クネル》という料理をご存じでしょうか。
魚のすり身を使ったフランスの郷土料理で日本では《はんぺん》に近いと言われていますが、
ラグビーボールのような形をして、スープの浮き身として、また、ソースをかけて食べられます。
フランス料理の中でも好きな料理のひとつなのですが、コロナの影響でレストランに食べに行けないということもあり、なんちゃって的なものではありますが作ってみました。

クネルはローヌ地方のリヨンが発祥の地と言われていますが、川カマスを使ってロワール地方でも食べられています。
今回は(買ってきた)アメリケーヌソース(海老のソース)を少し延ばし、柑橘系を絞って少し軽めに仕上げたのでロワールワインを合わせることにしました。

◆JEAN PABIOT SANCERRE BLANC LA MERISIERE 2016
ジャン・パビオ サンセール ブラン ラ・メズィエール 2016
参考小売価格3,830円
セパージュ : ソーヴィニヨン・ブラン 100%

ジャン・パビオは19世紀末にルイ・パビオが始めたドメーヌで、現当主は4代目のアラン・パビオ。2003年から彼の長男ジェローム・パビオも参画しています。
全体的な平均樹齢は20年程度、古い樹で40年以上と比較的若く思われがちですが、この頃が『一番力強さとエレガントさがバランスよく表現される時期』だそうです。
出来る葡萄は特にミネラル、酸、果実味のバランスに秀でており、卓越した醸造技術によりその良さを最大限活かしており、 ロバート・M・パーカーJr.氏のバイヤーズ・ガイドでも最良生産者の一人として紹介されています。

外観は透明感と輝きのある、かすかにグリーンがかったイエロー。
青リンゴやレモン、熟したピンクグレープフルーツなどの柑橘系の爽やかな香りが立ち上り、きれいな酸とミネラルが感じられます。
少し温度が上がると、黄桃やパイナップルなど、やや厚みのある果実の香りとカルダモンや白コショウなどのスパイシーな香りもほのかに上がります。
豊かなミネラル感ときりっとしたロワールらしい酸、しっかりした果実味があり、バランスの良さを実感します。
通常アメリケーヌソースはシャルドネを合わせることが多いのですが、骨格のしっかりした味わいのサンセールは試す価値ありだと思います。

クネルはフレンチレストランでも提供されているお店が少ないので、もし見かけたらチャレンジしてみてください。