バイヤーの菊池です。連日の雨で沈みがちな気持ちを一瞬でポジティブに変えてくれる特別なシャンパーニュをご紹介!
J.LASSALLE / ジュール・ラサールCUVEE ANGELINE BRUT 1ER CRU 2011キュヴェ・アンジェリーヌ ブリュット プルミエ・クリュ 2011年産 (丸箱入)品種: 60% ピノ・ノワール、40% シャルドネ参考上代 ¥22,000- (税込)

ジュール・ラサール(Jules lassalle)とはシャンパーニュ生産者であるJ.Lassalle創業者の名です。今回、ご紹介のキュヴェ・アンジェリーヌ(CUVÉE ANGELINE)とは創業者ジュール・ラサールの孫の名を冠した特別なキュヴェです。 ドメーヌは1942年に創業し、卓越した技術を持つ彼は、エレガントで引き締まった、ある種の豊かさを備えた特徴的なスタイルを確立しました。キュヴェ・アンジェリーヌの初ヴィンテージは1973年産で孫娘アンジェリーヌの生まれ年である1978年に5年の瓶熟を経てリリースされました。
孫娘の名を冠した特別なキュヴェを、満を持してリリースする事になった時、創業者はどんな思いだったことか。自らの幸せに満ちた特別なキュヴェを少しでも多くの人々に伝え、分かち合いたい気持ちも多分にあったことでしょう。
そのリリースを見届けた後、1982年にジュール・ラサールはドメーヌと家族の成長を願いながら天国へと旅立ちました。その後、妻のオルガ(Olga/2022年に102歳!)にドメーヌは受け継がれ、娘であるシャンタル(Chantal Decelle-Lassalle)が引き継ぎ、ジュールの築いた高い基準を維持しながら、ドメーヌを次のレベルへと着実に押し上げていきました。
シャンパーニュでも稀な女系ドメーヌ。左からアンジェリーヌと長女、オルガ、シャンタル
2006年にはジュールが最も願っていたであろう、孫のアンジェリーヌ(Angéline Templier-Lassalle)がワインメーカーとして加わりました。シャンパーニュではとても稀な女系でラサール伝統である “une femme, un esprit, un style”(1人の女性、1つの精神、1つのスタイル)はさらに磨きがかかり、ジュール・ラサールのスタイルを継続しつつフェミニンさも加えています。
すべてのキュヴェで最低でも5年近くの熟成を経からリリースされますが、キュヴェ・アンジェリーヌは偉大な年にのみ生産され、10年という長い年月の熟成を経てリリースされる特別なものなので驚くほどの複雑さと深みと独特のフェミニンさが際立つドメーヌを代表するキュヴェとなっています。
泡はきめ細かく、目元で軽やかにゴールドの反射があり金色がかった淡黄色です。香りは、美しいマチュリティ(成熟や円熟)を表現しています。ミネラル感と新鮮さ、ほのかに甘草風味、フレッシュミントの香りも伴います。アプリコットやマルメロの実のような黄色果実のアロマと、アーモンド、ウィーンのお菓子のようなアロマが表現豊かで開放的であり、それが発展していきます。ビロードのように滑らかな香りで心地よさが魅力です。その後、シロップ漬けのフルーツ(パイナップル、マンゴー)、カリンペーストのノートに変化します。
口に含むと、力強くたっぷりとしたアタックがあります。トースト、ドライフラワー、白い果実のアロマも感じられます。円みがあり、ふくよかさと充実感。絶妙な塩気が独特の風味と、ガストロノミー(食事と文化の関係を考察する)なワインであることを示しています。ドライフラワーや煮詰めた白い果実感があります。2011年ヴィンテージは、ピノ・ノワールの骨格とシャルドネのフィネスを表現しています。
和洋中とジャンルを問わず、幅広い食事に合わせられ、場を一瞬にして華やかに彩ってくれる魅力あふれるシャンパーニュです。きっと大切な誰かと飲みたくなり、またその感動を他の人に伝えてみたくなる衝動に駆られることでしょう。
梅雨の陰鬱な気持ちを一気にポジティブに変えてくれる不思議な力を持ったシャンパーニュを是非、お試し下さい!
– 手摘収穫– 温度管理されたアルコール発酵– マロラクティック発酵有– 8~10ヶ月のタンク内熟成(3回澱引き)。– 4月にドメーヌで瓶詰め– 澱とともに10年瓶内熟成– 出荷4ヶ月前にデゴルジュマン– ドサージュ:7g/L前後 BRUT(辛口) – 色: 白
年間生産本数 750ml 9,590本/年1500ml 810本/年
J.LASSALLE / ジュール・ラサールCUVEE ANGELINE BRUT 1ER CRU 2011キュヴェ・アンジェリーヌ ブリュット プルミエ・クリュ 2011年産 (丸箱入)参考上代 ¥22,000- (税込)
待ち遠しい梅雨明け!