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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.168】秋の食材に最適なフランスを代表する南仏最高峰キュヴェ

2022年9月26日

テイスティングレポート

バイヤーの菊池です。
まだまだ残暑が続いていますが、これから秋の食材と共に味わって頂きたい
南仏シャトーヌフ・デュ・パプ、ドメーヌド・ラ・ジャナスの待望の新着2020年産の最上位キュヴェをご紹介!


このキュヴェは、異なるテロワールに位置する4つの区画から造られており、
それを巧みにブレンドすることで互いの良さを引き立たせたドメーヌの最上位キュヴェであり、
フランスをも代表するような偉大なワインのひとつです。
ドメーヌ所有の最上位区画の4つですが、まず小石で敷き詰められた南にある区画のテロワールは、ワインに厚みや力強さをもたらします。
またフレッシュさと酸味をもたらす別の上位キュヴェのショーパン(Chaupin)と同じ場所に位置するテロワールも加わります。
それからアペラシオンの北に位置する区画は、成熟が他よりも緩やかで遅いため、それらは骨格とボディをもたらします。ここは転がった小石で覆われた赤土のテロワールを持っています。
そして最後に、砂と石灰の丘陵の区画はフィネスをもたらします。
これらが混然一体となって生み出す味わいはジャナスのアイデンティティを最も色濃く体現している特別なフラッグシップ・キュヴェです。
辛口な評論家たちも、常に高い評価を与えており、
シャトーヌフ・デュ・パプ地域はもちろん、フランスを代表する特別なワインといっても過言ではありません。

ちなみに2020年産はWineAdvocate誌では(95-98)点、
飲み頃は2025-2040年の高い評価を与えているのも見逃せない要素のひとつですね。
例えば、ブルゴーニュならこれほど高得点を与えたワインなら、価格は何倍にもなるところですが、
価格はブルゴーニュに比べ、かなりリーズナブルなのも魅力のひとつと言えます。
また樹齢100年を超える古木から生まれるのは、身震いするほどに、とてつもなく高貴な液体なのです。 

 
ブドウ品種:グルナッシュ85、ムールヴェドル5、シラー5、その他5%
植樹年:40%1920年,40%1965年,10%1976年,10%1993年
収 量:28hl/ha
醸造法:80%除梗。28日間マセラシオン、毎日パンチングダウンを行う。
熟 成:75%フードル樽、25%ドゥミ・ミュイ樽(600リットル)で各12ヵ月熟成。 
テイスティングノート:紫色を帯びた濃い色合い。
香りは、砕いた黒い果実とガリーグ(南仏固有のハーブの一種)のまだ控えめな香りが、高貴でフレッシュな要素に溶け込むのを待っているような感じです。
例年に比べ、力強さよりも、フィネスとエレガンスを感じさせるヴィエイユ・ヴィーニュに仕上がっていて、繊細な日本人の舌や料理に合わせやすいのも良いですね。
 
入荷は僅かですが、是非、お試しください!個人的には少なくとも10年程は寝かせてから、飲みたいところですが、若くても楽しめるはずです。
 


DomainedelaJANASSE/ドメーヌド・ラ・ジャナス
CHÂTEAUNEUF-DU-PAPEROUGE“VIEILLESVIGNES”2020/シャトーヌフ・デュ・パプ”ヴィエイユ・ヴィーニュ
税込参考上代¥21,450-