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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.185】寒い冬にはやっぱり鍋料理ですね、ロワールのソーヴィニヨンを合わせてみては!

2023年2月06日

テイスティングレポート

みなさま、こんにちは。
営業の馬渕です。
 
本日は、昨年12月に入荷したばかりのロワールワインより
カンシー“キュヴェ・ヴァン・ノーブル”をご紹介させていただきます。
 

DOMAINE TATIN / QUINCY “CUVEE VIN NOBLE” 2021
ドメーヌ・タタン / カンシー“キュヴェ・ヴァン・ノーブル”
参考上代 ¥4,125円(税込)
 

カンシーの近隣にはロワールを代表する人気アペラシオンのサンセールがあります。
カンシーの歴史は古く、ロワール地方で初めてAOCに指定された地域です。
これはアペラシオン発祥の地シャトーヌフ・デュ・パプに次ぎ、フランスで二番目に認められたエリアで
古き時代から品質、味わいともに高い評価を得ていたことが分かります。
 
土壌は砂や粘土質や石灰が多く、ミネラルたっぷりで優良なソーヴィニヨン・ブランが産出されており
その他、赤ワイン用にピノノワールも植えられています。
ただ、カンシーと名乗れるのはソーヴィニヨン・ブラン100%の白ワインのみです。
 


 

生産者であるドメーヌ・タタンは現当主ジャン・タタン氏と娘のマルシアでワイン造りを行っており、
テラヴィティス(健全で衛生的かつ高品質は葡萄を持続可能で環境に配慮した農法)を取得しています。
本日ご紹介させていただく、カンシー“キュヴェ・ヴァン・ノーブル”は樹齢20年~60年、ステンレス100%で発酵後、醸造され
バトナージュをしながら、シュールリーの状態で熟成させます。
ソーヴィニヨン・ブランの新鮮さとフルーティーさを楽しむために、リリースされて5年以内にお召し上がりになることをおすすめ致します。
 

それではテイスティングに入りたいと思います。
ワインをグラスに注ぎますと、色調は透明感のあるイエローグリーン。
香りは華やかで豊かなミネラルと柑橘系のフルーツ、そしてトロピカルな要素もあります。
味わいは清涼感に溢れ、綺麗な酸と豊かな果実味がバランス良く感じられます。
安定感抜群でとても親しみやすく、上品な味わいに仕上がっています。
 


 

カンシーに合わせる料理として、今日はとても寒い一日でしたので体温まる水炊き鍋にしてみました。
食材は定番の鶏肉、しめじ、ミズナ、ねぎ、豆腐などをポン酢でいただきました。
あっさりした水炊きには酸が綺麗で上品な味わいの辛口白ワインがバランス良く合わせることが出来ます。
そして程よい塩味も感じられますので、ポン酢との相性も良かったです。

 

ロワールの辛口白ワインの王道といえば、プイィ・フュメとサンセールが思い浮かびますがこのカンシーを忘れてはいけません。
価格高騰が叫ばれる中、ハイクオリティーでありながら価格は良心的。
満足度の高い逸品として,自信をもっておすすめ致します!
 

 

それでは、また次回宜しくお願い致します。