皆さまこんにちは。今日は先日入荷したばかりのロワール地方の涼やかなワイン、「ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ・シュール・リー」をご紹介します。
商品名:Muscadet Sevre Et Maine Sur Lie La Grande Reserve 2021 ミュスカデ・セーブル・エ・メーヌ・シュー・ル・リー ラ・グランド・レゼルブ生産者:Domaine Gadais Pere Et Fils ドメーヌ・ガデ価 格:¥2,750- (税込)
ミュスカデは別の名を「ムロン・ド・ブルゴーニュ(ブルゴーニュのメロン)」ともいい、マスクメロンの風味がほのかにするということですが、実際、ちょっと青っぽいような感じがあります。なので、キュウリなどの青い瓜系のお野菜を使ったメニューをペアリングするかたも多いようです。
その名のとおりブルゴーニュ原産種ですが、今はブルゴーニュでこの品種を見ることはなく、世界のミュスカデの生産量の大半を、この、ロワール、ペイ・ナンテエリアで栽培しています。
ミュスカデといえば「シュー・ル・リー製法」という作り方が有名です。アルコール発酵の際に発生した澱を、最短でも翌年の3月1日まで、瓶詰めまで澱引きせずにワインと一緒にして保存しておくという方法。これにより、澱がうま味と化してワインの味わいに複雑さが出て、同時に柔らかなイーストのようなほっくりした香りが生まれます。
では、今月入荷したばかりの2021年産、ミュスカデのシュー・ル・リーをさっそくテイスティングしましょう。透明できらめきがあり、ごくほのかにグリーンがかった淡いイエロー。香りは、しぼりたてのフレッシュ・ライムやレモン、チャービルのような甘くて青い香り、れんげのはちみつ、そしてイースト香…。口に含むと香りがゆたかに広がり、同時にミネラルがスタイルを引き締めます。全体としては軽やか、爽やか。口当たりも非常にスムーズです。軽やかな酸とバランスの良い甘味、グレープフルーツのような爽やかな苦みが美味しいです。
ペアリングは定番中の定番といいますか、ムール貝のワイン蒸しを。さすがにこれは文句のつけようがない、完璧なペア。シンプルでパンの味わいを存分に楽しめるバゲットで。
実は鯛やひらめのてまり寿司やゆず大根なんかも合わせてみたんですが、てまり寿司が…今回初めて、何となくのカンで作ってみたんですが、大福みたいに大きくなってしまって…とても他人様に見せられる感じじゃないんですよね…小さく載せておきます(;^ω^)。
でもペアリングとしてはとても良い組合せでした。すし飯を作る時にまぜる寿司酢にはちみつを少しいれたのが、味のつながり的によかったみたいです。
こちらのワインは、ビンテージ違いではありますが、以前にも営業の熊谷が詳しくご紹介しておりますのでぜひご覧になってください。
【テイスティング・シリーズVol.166】夏の名残り(2022年9月)
【テイスティング・シリーズVol.100】これからの季節に!(2021年5月)
それでは。次回は、営業の松田哲也がレポートします。お楽しみに!!