こんにちは、神戸事務所の熊谷です。
年末年始の休暇も終わり、日常が戻って参りました。
今年は大勢で集まることも控え、旅行へも行けない休暇となりました。
そこで昨年末、和食のお料理屋さんへワインの持ち込みをお願いして、少し贅沢な時間を過ごしてまいりました。
◆REMOISSENET PERE ET FILS MEURSAULT 1ER CRU LES CRAS 2012
ルモワスネ・ペール・エ・フィス ムルソー プルミエクリュ レ・クラ 2012
参考上代 13,000円(税抜)
ルモワスネはフランス・ブルゴーニュのボーヌ村に本拠地を構えるネゴシアンですが、
昨年12月に久保がボーヌ・マルコネ プルミエクリュをご紹介させて頂いておりますので、
生産者のご紹介はこちらをご参照下さい。
(クリックしてください) ⇒【テイスティング・シリーズVol.77】感動のマリアージュ 熟成ピノ・ノワールと赤身のづけ
ムルソー村は、シャルドネの頂点に君臨するワインを造るブルゴーニュの白ワイン産地ですが、
高品質のワインを造っているにも関わらずグランクリュをもっていません。
そのためムルソー村のプルミエクリュは高品質なものも多く、
レ・クラの畑はあまり知名度の高い畑ではありませんが、ヴォルネイ村との境界線に近い北部に位置しており、
ミネラルが豊かで骨格のしっかりした味わいのワインが造られています。
透明感、輝き共に申し分なくきれいなゴールデンイエロー。
抜栓して間もなくは香りもやや閉じ気味でしたが、時間と共に開いてきました。
完熟したグレープフルーツや黄桃、マンゴーやパイナップルなどのトロピカルな果実とシナモンやカルダモンなどのスパイスの香り。
口に含むと豊富な果実味とミネラル分、まろやかながらもキリッとした酸があり、
オイリーさと蜂蜜のようなニュアンスが感じられます。
お料理はコースで頂いたのでいくつかのお料理と合わせました。
中でも、蟹味噌との相性が難しいかと思われた香箱ガニ(ズワイガニのメス)の甲羅焼との相性は、
ほどよい熟成感と相まってうっとりするほどの味わいでした。
まだまだ今後の熟成も期待できる1本です。
和食との相性も愉しめるルモワスネ、たまの贅沢としていかがでしょうか。
【テイスティング・シリーズVol.80】至福の時間・・・
2021年1月11日
テイスティングレポート