皆さまこんにちは、神戸事務所の熊谷です。12月も半ばに差し掛かり、いよいよ慌ただしくなって参りました。
ブルゴーニュの品薄が叫ばれる中ではありますが、、、本日ご紹介するワインはこちら。
◆BOURGOGNE HAUTES COTES DE NUITS ROUGE “LES DAMES HUGUETTES” 2020 MONGEARD MUGNERETブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ ルージュ レ・ダム・ユゲット 2020 モンジャール・ミュニュレ参考上代 7,150円(税込)
モンジャール・ミュニュレは1620年頃からブドウの栽培を開始し、ドメーヌとして現在で8代目の歴史ある生産者。ヴォーヌ・ロマネ村では、ドメーヌとして最大級と言われる約30ヘクタールの畑を所有しています。リシュブール、グラン・エシェゾー、エシェゾー、クロ・ド・ヴージョという4つのグランクリュを有し、クロ・ド・ヴージョのお城とニュイ・サン・ジョルジュ村に挟まれた、最もプレステージ性のある畑に囲まれています。
《ブルゴーニュ オート・コート・ド・ニュイ ルージュ レ・ダム・ユゲット》は、2009年に購入した、モンジャールの中では比較的新しいキュヴェ。オート・コート・ド・ニュイの中でもニュイ・サン・ジョルジュの西に位置する丘陵の頂上と台地にある畑で、ほぼ永久的に日照に恵まれ、最適な成熟の為に最高の条件を備えていると言われています。
法令ではラベルにこの区画の名称である《レ・ダム・ユゲット》を表示することが義務付けられているそうです。《レ・ダム・ユゲット》の名前の由来は諸説あるようですが、ユゲットと呼ばれる2人の女性が汗水たらしてこの土地を開拓し、ようやくこの区画を手に入れたためとも言われています。お気づきの方もいるかと思いますが、このワインはモンジャールのワインの中で異質なラベルのひとつで、その女性(ユゲット)たちに敬意を表して花のラベルを採用しているそうです。
色合いはブルゴーニュのピノにしては深みのあるやや濃いめのラズベリーレッド。熟したラズベリーやクランベリーなどの赤系果実に凝縮感のある黒系果実の香りも見え隠れします。クローヴやブラックペッパー、コリアンダーなどのスパイスのニュアンスも入り混じり複雑さを与えています。しっかりした果実味を適度な酸が支えており、タンニンは滑らか。エネルギーがありながら、余韻には赤系果実のチャーミングさも感じる上質な味わいが堪能できます。
せっかくブルゴーニュのピノを飲むのだからと、鶏肉の赤ワイン煮込みを造りました。フランスでコック・オー・ヴァンと言われるこの料理は、牛肉の赤ワイン煮(ブッフ・ブルギニヨン)と並んでブルゴーニュ地方の伝統的な家庭料理です。今回はスパイスをやや強めに効かせておりましたので、こちらのワインともとっても相性よく愉しめました。
11月に入荷した商品ではありますが、弊社ではすでに完売しております。ワインショップやインターネットでは販売されているところもあるかもしれませんので、見かけられましたらぜひ手に取ってみてください。