皆さまこんにちは!営業企画の武田です。本日はフランスの著名なワインガイドにて、二つ星に輝くメルキュレの生産者をご紹介します。
DOMAINE THEULOT JUILLOTドメーヌ・トゥーロ・ジュイヨMERCUREY 1ER CRU LA CAILLOUTE ROUGE
ブルゴーニュ南部のメルキュレは、まだ10,000円以下でプルミエクリュが買えるお値打ちな産地であり、ピノ・ノワールらしい、華やかで凝縮感のあるワインが手に入るという事で、世界的にも非常に注目されている産地です。しかもこちらはモノポール!期待が膨らみます。
生産者はトゥーロ・ジュイヨ。1969年に設立された小規模なドメーヌです。メルキュレの11.5 haの所有畑から約50,000本のワインを生産しています。その実力は本物で、フランスで最も権威あるワイン評価誌のひとつ、レヴュー・ド・ヴァン・ド・フランス誌が出版するワインガイド、ギド・デ・メイユール・ヴァン・ド・フランスにおいて、2021年、22年の2年連続で二つ星を獲得しています。また、環境に配慮した自然な農法を取り入れており、フランス政府による環境認証HVEレベル3を取得しています。
このカイユットというプルミエクリュは、トゥーロ・ジュイヨによる単独所有畑(モノポール)で、ドメーヌを代表するキュヴェであるとともに、メルキュレ村の象徴的な区画でもあります。ブドウは1979年と1980年の植樹ということで、樹齢は40年以上。いま一番良い状態ではないでしょうか。
独特の赤みを帯びたジュラ紀の石灰岩土壌から、ミネラルと鉄っぽいニュアンスがワインに加わります。標高は約300メートルで、比較的高め。斜面の一番上の部分になります。南東に面しており、日照量に恵まれています。メルキュレを象徴するといわれるだけあって素晴らしい環境ですね。
それではテイスティングしていきましょう!色調は深い真紅の色合い。フランボワーズやプラム、チェリー、スミレの熟度の高い新鮮な果実に、カカオ、レッドペッパー等のスパイシーなニュアンスが溶け込んでいます。エレガントなスタイルですが、滴るような果実感と、しっかりしたタンニンも感じられます。洗練された酸と長い余韻があり、満足度の高い1本。期待を裏切らない美味しさです。
ワインとしての美味しさだけでなく、ガイド誌での名声、ラベルのスペシャル感、モノポールという立地、環境への配慮(SDGs)など、おすすめポイントがやま盛りです。これは一度飲まざるを得ないのでは?
是非お試しください!
それではまたお会いしましょう。
【テイスティング・シリーズVol.186】メルキュレを象徴する恵まれた立地の単独所有畑(モノポール)
2023年2月13日
テイスティングレポート