皆さまこんにちは、神戸事務所の熊谷です。ようやく春の到来と思ったら、時おり夏を思わせる気候になったりと季節の移り変わりの激しさに翻弄されております。
さて、本日ご紹介するワインはこちら。
COTEAUX DU GIENNOIS “CHAMP GIBAULT” 2020 / DOMAINE FLORIAN ROBLIN コトー・デュ・ジェノワ ブラン ”シャン・ジボー“ 2020 / ドメーヌ フロリアン・ロブラン 参考上代 ¥4,125(税込) 品種:ソーヴィニヨン・ブラン100%
コトー・デュ・ジェノワは、ロワール地方で1998年にVDQSからAOCに格上げとなった産地で、サントル・ニヴェルネ地区にあり同地区で最も広大な面積を誇っています。この地のブドウ栽培 は13世紀にはすでに王宮に献上されていたと言われ、非常に古い歴史があります。近年、価格高騰が著しい近隣のサンセールやプイィ・フュメに取って代わるだろうと言われている注目の産地でもあります。
コトー・デュ・ジェノワでは赤・ロゼ・白の3種類が認められており、白はソーヴィニヨン・ブラン100%で造られます。フロリアン・ロブランは、フランスのワイン専門誌ギド・アシェット2017年版において今年のワインメーカーのひとつとして選出されたこともあり、この地域での代表的な生産者のひとつとして紹介されるなど注目を集めている生産者。有機認証は取得していませんが、栽培は基本的にビオロジックを実践しています。
スーパーにはまだまだ春の食材が並んでおりますので、今回はホタルイカとあさりと菜の花のペペロンチーノに合わせてみました。
色合いはほんのりグリーンがかった輝きのあるイエロー。レモンやライム、グレープフルーツなどの柑橘系に洋梨や白桃などの白系果実、黄色い花、ミントやセージなどのハーブ、ミネラルからくるチョーキーさとスモーキーなニュアンスも感じられます。ファーストアタックは酸味よりも優しい果実味が感じられ、後半にしっかりした酸がじんわりと広がります。ホタルイカの臭みがでるかとも思いましたが全然そのようなことはなく、ワインの余韻に心地よい苦みがあり、菜の花のやさしい苦みともとってもマッチしました。前菜でトマトの代わりにイチゴを使ったカプレーゼとも相性よく楽しめました。
シャープな酸を楽しみたい方はきりっと冷やして、果実感とまろやかさを楽しみたい方は少し温度を上げて楽しんでみてはいかがでしょうか。
【テイスティング・シリーズVol.195】ソーヴィニヨン・ブランと春の食材
2023年4月17日
テイスティングレポート