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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.229】相乗効果を生む組み合わせ

2023年12月25日

テイスティングレポート

こんにちは、神戸事務所の熊谷です。


今年もあとわずか。
毎年年末になると同じことを言っている気がしますが、あっという間の一年でした。


年内最後にご紹介させて頂くワインはこちら!


◆CREMANT DE BOURGOGNE NV / PHILIPPE BOUZEREAU
 クレマン・ド・ブルゴーニュ NV / フィリップ・ブズロー
 参考上代 5,500円(税込)


フィリップ・ブズローはムルソーで9世代に渡って受け継がれてきた家族経営のメゾン。
ほとんどが自社畑ですが、従業員の家族所有の畑のブドウも援助の為わずかに購入し、ブレンドして使用しています。
現当主フィリップ・ブズロー(先代の父も同名)は2006年にドメーヌを受け継ぎました。

畑はムルソー1級の御三家とも言えるペリエール、ジュヌヴリエール、シャルム全ての他、
ピュリニーの1級シャンガン等も所有しています。
栽培については厳格なリュットレゾネを実施しており化学肥料や除草剤、殺虫剤などは一切不使用。
リューディ毎に異なる個性を純粋に表現することを心がけ、
古き良き昔ながらの自然で生態系や人に影響を与えない持続可能な栽培を実践しています。

こちらのクレマンは有機栽培のシャルドネ70%、アリゴテ30%から造られます。
ステンレスタンクで発酵、マロラクティックも行います。
醸造から瓶詰まで専門業者へ外注していますが、自社ブドウを使用しているため、
ラベルにはChâteau de Cîteaux(シャトー・ド・シトー)のドメーヌ名を記載しています。

色合いは透明感のあるやや黄色味の強いグリーンイエロー。非常に細かい泡が上がってきます。
熟した洋梨やかりん、ピンクグレープフルーツの香りに、ほっこりするような栗のニュアンス。トースト香はやや控えめ。
丸みのある酸とミネラル感があり、口の中で心地よい泡がはじけます。
ピュアでリッチな果実味を楽しめるスパークリングに仕上がっています。


フィリップブズロースパークリングワインブルゴーニュクレマンドブルゴーニュ


今回は牡蠣とレンコンのグラタンに合わせてみました。
言うまでもない組み合わせかもしれませんが、牡蠣のミネラルにチーズのコクが加わり、
ワインの柑橘系を思わせる酸とミネラルがきれいにマッチします。
料理とワインそれぞれがミネラルを引き立たせてくれる感じでした。


ブズローのクレマンは年産約4,500本。
弊社在庫もあとわずか。
毎年造っているわけではないので、次回入荷は未定。


ぜひお早めにご検討ください。