みなさま、こんにちは。営業の馬渕です。
本日は、先週に続き日本におけるナチュラルワインのパイオニア、新井順子氏のセレクションより南仏ルーションおすすめ白ワインをご紹介させていただきます。
DOMAINE DU SABLIER / UNE BOUTEILLE A LA MERE(2021)ドメーヌ・デュ・サブリエ / アン・ブテイユ・ア・ラ・メール税込参考上代 7,480円
“ドメーヌ・デュ・サブリエ”は、カミーユ・メージュ氏によって、2019年に誕生しました。ルーション地方のエスタジェル村にドメーヌがあり、無農薬栽培による生きた土壌、自生酵母による発酵、無濾過、無清澄などの職人的な手法で、できるだけ自然なワインを造っています。
醸造家カミーユ・メージュ氏は1989年12月27日パリ生まれで、まだ33歳という若さです。彼は世界中でワイン造りを経験し、2017年から2018年は大御所ドメーヌ・ゴビーでアルバイトをしながら、自分の畑を探したりワイナリーを立ち上げる準備をしました。
そして2019年念願の自社ワイナリーを設立。自社畑4.5ha所有し、オーガニック栽培を取り入れBIO認証は申請中。2026年取得予定になりますが、現在の畑は間違いなく100%BIOになります。
今回ご紹介させていただく“アン・ブテイユ・ア・ラ・メール”は新井順子氏からも非常に評価の高いワインです。商品名は“母へ捧げるボトル”の意。ラベルはカミーユ氏の母が観賞用に作ったヴィトラーユ(南フランス産の溶剤系絵の具です。レジン液と混ぜることで美しい透明感と色彩が楽しめる)です。2021年産(年代記載無/年代判別用ラベル記載Lot No.21)、ヴィオニエ100%で造られ、SO2無添加、翌2022年産はオレンジワインとしてリリースされるので白ワインとしては、これが最後のヴィンテージとなる希少なワインです。
それではテイスティングに入りたいと思います。ワインをグラスに注ぎますと、色調は無清澄無濾過のためややにごりのあるグリーンイエロー。香りは華やかで、リンゴジュースを思わせるようなフルーティーさと、爽やかで瑞々しい風味が感じられます。口に含むと、とてもピュアで綺麗でエレガント、旨味もしっかりとあり、さまざまな味わいが何層にも連なって感じられます。ローヌのヴィオニエとは一味も二味も違った印象で魅力たっぷりの素晴らしいワインに仕上がっています。
料理にはトロピカルフルーツ風味のエスニック料理や魚介類のクリームソース料理に好相性です。
最後に“アン・ブテイユ・ア・ラ・メール”以外にもうひとつキュヴェ入荷しておりますので、こちらもおすすめさせていただきます。
“アグリー・アグル(2022)” 葡萄品種カリニャン70%、シラー30% 税込参考上代6,050円
マセラシオン・カルボニックから産まれ、豊かな果実味と飲みやすさ、綺麗な味わいで旨味たっぷりのとても美味しいワインです。どちらのキュヴェとも20ケースしか入荷しておりませんので、お早目にお求めください!
それでは、また次回よろしくお願いいたします。
【テイスティング・シリーズVol.228】ナチュラルワイン 南仏の新たな醸造家登場!
2023年12月18日
テイスティングレポート