こんにちは。
神戸事務所の金本です。
今回、ご紹介致しますのは、2005年~2013年までローマ法王をされたヨハネ・パウロ二世の横顔がラベルに記載されていますワインです。
CHRISTOPH BRYCZEK
クリストフ・ブリチェック
2016年 MOREY SAINT DENIS 1ER CUVEE JEAN PAUL Ⅱ
モレ サン ドニ プルミエ キュヴェ ジャン ポール 二世
税別参考上代 ¥10,500
現当主のクリストフ・ブリチェック氏の祖父ジョルジュ氏は、敬虔なクリスチャンでした。
1938年にポーランドから戦禍を逃れるように渡仏。
その後、1953年にワイナリーを設立しました。ジョルジュ氏の後は、息子のエドワールが
後継ぎとなり、その息子のクリストフが三代目当主となりました。
ブリチェック家は、バチカンで洗礼を受けており、敬虔なクリスチャンです。
自身と同郷のポーランド出身のヨハネ・パウロ二世がローマ法王になられた事を
大変、誇りに思い、出来あがったワインを献上し、法王の名をワインに冠する許可を頂いたそうです。
因みに法王と教皇は同じ意味で、キリスト教には、カトリックやプロテスタントなどの宗派があり、カトリックでは、教皇と呼ばれ(本来、バチカンはローマカトリックなので、教皇と訳される事が多い)日本では、宗教上の最高指導者を法王と呼ばれるので、イタリア語のPapaは、どちらに訳されても間違いではないそうです。
このワインは、1級畑のLes Chenevrery(レ シュヌヴリ)で法王でいらしたヨハネ・パウロ二世の生まれ年と同じ1920年に植樹されたピノノワールから造られている樹齢100年のヴィエイユ・ヴィーニュです。
リュットリゾネと言われる有機農法で葡萄は栽培されて、除草剤は使わず、収量を制限しつつ(ひとつの枝から6~8房のみ)手摘みで収穫されます。
醸造は、古典的手法を用いて天然酵母から小樽で発酵させて造られます。
その後、新樽で熟成させ、ノンフィルターで瓶詰めされます。
グラスに注ぐと赤い小さなベリーの香り(イチゴ・さくらんぼ・フランボワーズなど)が立ち上ってきます。
スワリングするとプラムの香りや樽由来のバニラやビターチョコの香りがして
エレガントで豊かな果実味がたっぷりの凝縮感のある味わいです。
秋の夜長を出来ましたら、大きめのグラスで香りを楽しみながら飲んで頂きますと
美味しさが倍増して幸せですよ。是非、お試しください。
【テイスティング・シリーズVol.65】ローマ法王のワイン
2020年9月28日
テイスティングレポート