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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.221】ジンギスカンとドメーヌ・デ・ザコル

2023年10月30日

テイスティングレポート


皆さんこんにちは、営業の大木です。
今回ご紹介させて頂くアイテムはDOMAINE DES ACCOLES  Carignan 100%の旨味ワインです。


生産者: DOMAINE DES ACCOLES(ドメーヌ・デ・ザコル)
ワイン名: GRYPHE(グリフ)
品種: Carignan(カリニャン)100%
ヴィンテージ:2019
産地:フランス アルデッシュ
参考上代 ¥5,500(税込)


ドメーヌデザコル赤ワインカリニャンアルデッシュ



NUITS ST GEORGES(ニュイサンジョルジュ)のDOMAINE DE L’ARLOTドメーヌ・ド・ラルロ)で
13年間指揮を執り、天才醸造家と謳われたオリヴィエ・ルリッシュ。
名門ドメーヌを離れ、妻のフロランスと共に設立したのがDOMAINE DES ACCOLESです。
ブルゴーニュでの誰もが羨むキャリアを捨て、夫婦は新たな地で挑戦を始めました。
2人が選んだのは、家族のルーツであるローヌ近郊のアルデッシュ。
2010年、アルデッシュ中心部に位置するサン・マルセル・ダルデシュでは、いくつかの土地が売りに出されていました。
樹齢50年以上で粘土石灰質土壌、過去何年も化学肥料不使用だったブドウ畑の存在は、
有機栽培やビオディナミ農法を実践するために理想的な条件が揃っていたのです。

2011年8月、オリヴィエとフロランスは18haのブドウ畑を購入。
古木のカリニャンとグルナッシュ、そしてカベルネ・ソーヴィニヨン、シラー、シャルドネを植えました。
2014年にはAB認証(フランス農務省による有機農業の認証)、
2015年収穫からDemeter認証(世界で最も認証基準が厳しいとされるドイツのオーガニック認証)を取得。
ビオディナミでワインを造り、多様なテロワール、ブドウ品種、ヴィンテージを表現したワイン造りを真摯に追求しています。

「ザコル」とは、オック語(中世フランスで使われていたロワール川以南の地方言語)で「段々畑」の意味。
ラベルには、様々な土壌タイプを持つこの地の、それぞれのテロワールを反映したユニークな特長を表しています。

GRYPHEとは、牡蠣の殻を含んだ化石群の総称を指します。
その名の通り、このキュヴェは牡蠣の化石がある粘土石灰質のテロワールに植えられた、樹齢60年以上のブドウから生み出されます。
刺激的な特長により、ブレンド用品種として使用される事が多いカリニャンですが、
ザコルでは高樹齢にブドウならではの円熟味、上質な旨みを単独で引き出しています。
ステンレスタンクで発酵、熟成はドメーヌ・ド・ラルロの旧樽をメインで使用し、新樽は用いていません。


ドメーヌデザコル赤ワインカリニャンアルデッシュ


バラの花びらやリコリス、酸味のある赤い果実のアロマ。
アタックは柔らかく、果実味は凝縮していながらも非常に洗練された印象。
クリーンな酸、しっかりとしたタンニンが、味わいの全体像を緻密に描き出しています。

今回はジンギスカンと一緒にいただきました。
マトンの香りにも負けることなく、しっかりとした香りと果実の凝縮感。
肉の旨味を更に引き出してくれます。
これからジビエの時期がやってきます、イノシシやシカなどいろいろなジビエと合わせても面白いですね。

是非お試しください。


ドメーヌデザコル赤ワインカリニャンアルデッシュ