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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.238】シャンパーニュでアペろう!

2024年2月26日

テイスティングレポート


皆さまこんにちは。
神戸事務所の熊谷です。

突然ですが、皆さまは《アペロapéro》という言葉をご存知でしょうか?
日本ではあまり定着していない(かもしれない)食前酒を飲む文化ですが、
フランスはディナーのスタート時間が比較的遅いため、
夕食前に軽くお酒を飲みながら家族や友人たちと楽しむ時間があります。

アペロはフランス語で食前酒を意味するアペリティフ(aperitif)を略したものですが、
現在は食事の前に友人や家族と集まる社交の習慣を指すことが多いようです。
今年は2月に3連休が2回。特に大きな予定もなく、遠出をしない休日でしたので、
いつもより少し豪華なおつまみと供にシャンパーニュでアペることにしました。


シャンパーニュシャンパンジュールラサール泡白


J.Lassalle CUVÉE PRÉFÉRENCE BRUT Premier cru NV
J.ラサール キュヴェ・プレフェランス ブリュット プルミエクリュ
参考小売価格9,900円(税込)
セパージュ : ピノ・ムニエ60%、ピノ・ノワール20%、シャルドネ20%

J.ラサールは1942年モンターニュ・ド・ランスにジュール・ラサール氏によって設立された小規模なRMメゾン。
所有する畑はプルミエクリュとグランクリュのみ。
ノンヴィンテージのものでも最低4年以上の瓶内熟成を行い、
ミレジムは6-10年の熟成を経て出荷されます。
外観はほんの微かにピンクを感じるシャンパンゴールド。
熟した洋梨や黄桃、レモン、オレンジピールなどの柑橘系の香り、
時間の経過と共にアップルパイやトースト、蜂蜜、白胡椒などのさまざまな香りが広がります。
しっかりしたミネラル感と心地よい酸、ほんのり熟成を帯びた味わいを堪能できます。

これまでにも幾度となくご紹介しているラサールですが、黒ブドウの比率が高く、肉厚な熟成感も感じられるので、
個人的には少し寒い時期に楽しみたいシャンパーニュのひとつです。
アペロのつもりでしたが、
生ハムやソーセージ、ウフマヨネーズなどをつまみながら飲み続け、気づくとボトルが空になってしまい、もはやアペロにあらず。
いくら&タマゴは、シャンパーニュとは臭みがでるかとも思いましたが、
間に少量のクリームチーズを挟んでおり、つなぎになっていたようで美味しく頂けました。

皆さまもお休みの日のアペロ、いかがですか。
アペロで終わらないかもしれませんが・・・