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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.254】シャブリ・グランクリュ ヴォーデジールに酔う

2024年6月17日

テイスティングレポート

こんにちは!
営業企画の武田です。
 
本日は新入荷のシャブリ・グランクリュをご紹介します。
 
ROLAND LAVANTUREUX
ローラン・ラヴァントゥルー
CHABLIS GRAND CRU VAUDESIR
シャブリ グラン・クリュ ヴォーデジール 2022
税込参考上代 24,200円
 
RolandLavantuleuxローラン・ラヴァントゥルー
【ローラン・ラヴァントゥルーとは】
こちらは1978年にローラン・ラヴァントゥルー氏が設立した、
比較的新しい生産者です。
現在では創業者の息子のダヴィッドさんとアルノーさんが引き継いでします。
彼らは若手醸造家のコンクール、トロフェ・ジューヌ・タレントを、
なんと2016年と2017年の2年連続で受賞した、才能あふれる醸造家です。
 
今では、シャブリに留まらずフランス全体でも、
ここ数年で最もエキサイティングな、注目の生産者のひとつとなっています。
2010年にアルノーとダヴィッドの兄弟が参画して以来、ドメーヌは成長を続け、
所有畑を増やしながら、
従来のシャブリの枠に収まりきらない程に壮大で複雑な味わいへと変貌を遂げてきました。
彼らの理想とするのは、リッチな果実味、複雑な構造を備えつつ、
緊張感があり、シャブリらしい土壌の自然なミネラルを表現する事です。
 
【グラン・クリュ ヴォーデジール】
シャブリのグラン・クリュは、スラン川(シャブリを縦断する小さな川)の右岸にあり、
シャブリの村を取り囲むように広がっています。
その中でヴォーデジールは南向き斜面で、
さらに谷間に空気がたまる構造をしているため、
しっかりしたブドウの熟度を得ることができ、ワインに力強さを与えています。
その土壌は粘土と石灰岩が混ざった深いもので、
力強い果実味とバランスを取るために必要な、
緊張感とフレッシュさをワインにもたらしています。
 

【醸造、熟成】
ステンレスタンクでアルコール発酵を行います。
徹底した温度管理により、非常に繊細ながらも焦点の定まった芳香をうかがうことができます。
熟成は10〜14ヶ月で、20%をステンレスタンクで、80%をオーク樽(新樽〜3年樽)で行います。
ステンと樽を併用して熟成させることで、過度な樽香を避け、
ワインに複雑さと深みをもたらすことができるのです。
 
 
それではテイスティングしてまいりましょう!
ChablisVaudesir_RolandLavantureuxローラン・ラヴァントゥルーシャブリ・グラン・クリュヴォーデジール
色調は、リリースしたてという事もあり、やや緑がかったイエロー。
香りは密度が高く、トロピカルフルーツ、蜜、バター、
ホワイトペッパーのようなスパイシーなニュアンスに、
シャブリらしい際立ったミネラルも感じます。
口にふくむと、はじけるような甘やかな果実感があり、
ねっとりと粘性が高く、健全で熟したブドウを感じます。
そこに程よい酸が広がり、
また、存在感のあるミネラルがワインに透明感と緊張感を与えています。
非常に完成度が高く、
思わず唸ってしまうほどの充実した味わいを楽しむことができます。
 
 
この日は中トロ、シマアジ、
ホタテ、ツブ貝などで手巻き寿司を作りました。
ネタを少し炙ったこともあり、ワインとの相性は抜群!
変わったネタとして、
ローストビーフも用意したのですが、意外と抵抗なく楽しめました!
このような旨いワインを作ってくれたアルノーとダヴィッドに感謝ですね。
ご馳走様でした!
 
 
こちらのワインは弊社では既に完売しておりますが、
レストラン、ワインショップ、ネットショップでまだまだ探すことができます。
見つけたら必飲ですよ!
 
それではまたお会いしましょう!