シャンボール・ミュズィニーにあるブルソ家の歴史は少なくとも1550年にまで遡ることが出来ます。シャンボール・ミュズィニーの地で代々受け継がれ､現在は14代目で、現在も父から息子まで一家でワイン造りに携わっています。
現当主の曾祖父エルネストは彼の兄弟アンドレとともに先祖から受け継いだぶどう畑を所有していました。
1922年生まれの祖父ジャンは彼らのぶどう畑の一部を相続して耕作を続け、ワイン商にすべてのぶどうを売っていましたが、1974年妻シャーロットとともに自らのワインの試飲セラー開きました。これが現在のドメーヌの基礎となりました。
父レミーは13代目として1984年に家業を引き継ぎました。すべてのアペラシオンは厳しく選別され､自社で醸造､瓶詰されます。
14代目の長男ロマリック(1988年3月24日生)は国際貿易等を学んだ後､2011年10月に共同経営者としてドメーヌに加わりました。
彼は商業的な部門を担当しています。
次男ロムアルド(1991年7月5日生)はエノロジーとぶどう栽培の学位を取得した後、2012年7月に共同経営者兼ワインメーカーとしてドメーヌにに加わりました。
栽培は有機農法(認証未申請）で収穫は全て手摘みで行います。厳しい選別を行い100%除梗されます。
発酵前に5-6度で4-5日間浸漬させ､発酵は天然酵母で行っています。
発酵中はワインに負担をかけないようにポンプではなく重力を利用したルモンタージュを実施しています。新樽比は20%~100%とキュヴェ毎に比率を替え､赤の樽熟期間は約16ヵ月です。
畑は拠点のシャンボールを中心にジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネ。ニュイ・サン・ジョルジュヴォルネイなどを所有しています。
シャンボール1級畑のレ･フュエは0.65ha所有しており､平均樹齢75年の古木から深みのある素晴らしいワインを生み出します。その他の畑の樹齢も40-60年と古く複雑な味わいをワインに与えています。

先代までは輸出を行っておらず､彼らのワインはドメーヌを訪問するごく限られた個人客等が中心でしたが､息子の代になり､より多くの人達に自身のワインを楽しんで欲しいと、今回の入荷となりました。
味わいに関しても、従来の長熟型のクラシカルなスタイルからエレガントで継ぎ目のない繊細でシルキーなシャンボールらしいフェミニンなワインに見事に進化し、新たな顧客を増やしています。