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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.197】史上最高のブルゴーニュを生み出したかもしれないと語るルモワスネの2018年産

2023年5月01日

テイスティングレポート

REMOISSENET PÈRE & FILS
Vosne-Romanée 1er Cru Les Suchots 2018

 


 

ルモワスネのマネージング・ディレクターのピエール・アントワーヌ・ロヴァーニ氏 曰く、
「史上最高のブルゴーニュを生み出したかもしれない」と語る2018年産。
特に長熟に必要なものをすべて備えており、
偉大なワインとなるだけでなく、歴代のベストヴィンテージと比較しても
遜色ないはずとも言うほど褒め称えています。
その中には、1929年、1945年、1959年、そして最近では1990年といった
伝説的なヴィンテージも含まれているので期待が膨らみますね。
 
もちろん、今後どうなるかはっきりとしたことはわかりませんが、
今のところ、これ以上ないくらい楽観的にとらえ将来を楽しみにしているのです。
ルモワスネのヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・スーショ 2018年産も
その例に漏れず期待通りの品質です。
スモーキーでスパイシーなベリー系のイチゴやキイチゴ、ブルーベリーなどのジューシーな果実、
熟したプラムやプラムリキュール、カシスプルーンやスミレ、チョコレート、
そして暖かい土のアロマが感じられます。
 

ミディアムからフルボディでとてもしなやかなテクスチャーと
しっかりと奥行きのある見事な構成は女性醸造家として異彩を放つクローディ・ジョバール氏の
真面目ながらもウィットに富んだかわいい人柄がワインに現れているようです。
 
きっとスタッフ達とニコニコしながら仕込んだのでしょう。
ワインが生き生きとして喜びに満ちています。
とても丁寧に大切に造られた事がグラスからも感じられますね。
 

余韻も長く深遠な複雑味もとても印象的ですが、
まだ硬さはありますし、内に秘める本来の姿のほんの僅かしかみせていないかのような
大器の片鱗も十分に感じます。
 

熟成させるとチェリーのオー・ド・ヴィ漬けや砂糖煮、
なめし革や毛皮、猟師の革袋などの香りが現われ、
オイリーさとより艶やかなテクスチャーが出てきそうですが、
それはもっと先になりそうですね。
 

ちなみにこのワインのWINE ADVOCATE誌の飲み頃予想は2025~2045年、
アレン・メドウズのBURGHOUND誌の飲み頃予想は2030年以降とのことです。
真価を発揮するまで待てるなら
迷わず買っておきたいワインのひとつであることは間違いありません。
 

REMOISSENET PÈRE & FILS
Vosne-Romanée 1er Cru Les Suchots 2018 
ルモワスネ・ペール・エ・フィス
ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ レ・スーショ 2018年産
税込参考上代 ¥45,650
 

 

バイヤー菊池