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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.181】フランスの名店Paul Bocuseにも採用されたシャンパーニュ

2022年12月26日

テイスティングレポート


 
2022年7月に日本初上陸し、瞬く間に完売となったシャンパーニュ、マルグリット・ギュイヨ(Marguerite Guyot)が待望の再入荷です。
随分と、間が空いてしまったので、改めてシャンパーニュ、マルグリット・ギュイヨのご紹介をしたいと思います。
設立されたのは2012年と若く、他の多くの歴史あるメゾンに比べれば、まだ産声を上げたばかりですが、情熱と品質はそれらに十分に匹敵します。
また既存のシャンパーニュから離れ、より革新的で独創的な味わいを求めるシェフやソムリエの方々がマルグリット・ギュイヨを求める気持ちも、マルグリット・ギュイヨを味わえば納得されることでしょう。
 

2022年にはフランスの星付きフレンチレストラン ポール・ボキューズ(Paul Bocuse)で栄えあるハウス・シャンパーニュとして採用されるなど、
知る人ぞ知るシャンパーニュとして確実にその名を広めています。
5キュヴェ全てがマロラクティック発酵(乳酸発酵)を行っていないので、硬質なミネラル感とシャープでありながら、
伸びのある見事な酸と果実味豊かで複雑な味わいが楽しめます。
日本でも7月の販売開始後から、全5キュヴェとも、リピートに次ぐ、リピートであっという間に完売してしまったことからも、
マルグリット・ギュイヨが今の市場に求める味わいであったことがお分かりいただけると思います。
今回、ご紹介のシャンパーニュはマルグリット・ギュイヨのエントリーラインであるキュヴェ・デジール ブラン・ド・ノワール・ノン・ミレジメ (CUVÉE DESIR – BLANC DE NOIRS Non-Millesime)です。
 

黒ブドウであるムニエ種(Meunier)の名産地であるダムリー産(Damery)ブドウで、黒ブドウ100%から造られた事を意味するブラン・ド・ノワールとしてリリースされています。
ムニエはシャルドネやピノ・ノワールと同じく、シャンパーニュで認められている主要品種で栽培はシャンパーニュ全体の約30%を占めます。
ムニエはこれまでピノ・ノワールの変異種だと思われていたことから、ピノ・ムニエとして呼ばれていましたが、
DNAを解析したところ、別系統であったことが分かり、今では単にムニエとだけ呼ばれています。
ムニエとはフランス語で「粉屋」を意味する言葉で、これは葉の裏側が粉をまぶしたように見えるから名付けられたと言われています。
ベリー系果実やチェリーや黄色系果実などのジューシーでフレッシュな酸やコクのある味わいが楽しめます。
 


 

マルグリット・ギュイヨとは創業者フローレンス・ギュイヨの祖母マルグリットから名付けられたものですが、
彼女のシャンパーニュ全5種はそのキュヴェ毎にイメージされた色のマーガレット(フランス菊/マルグリット)が花を形成する花びらのひとつとして造られています。
キュヴェ・デジールのデジール(DÉSIR)とは希望や願望、欲望を意味します。
その象徴であるグリーンのフランス菊(マーガレット)が、ムニエの官能的でフルーティなアロマと完璧に調和したもので、「キュヴェ・デジール」と名付けられました。
 


 

瓶詰されたのは2017年、使われたキュヴェは70% 2016年産、30% 2015年産で、熟成はセラーで約48ヶ月間熟成、デゴルジュマンは出荷の約9ヶ月前、ドサージュは7g/L の ブリュット(BRUT、辛口)です。

キュヴェ・デジールは、花や柑橘類の香り、塩味とミネラルの後味を持つグルメなブラン・ド・ノワールです。輝きのあるゴールデンイエローの液体には、繊細でエレガントなクリーミーな泡が感じられます。アペリティフに最適で、あらゆるシチュエーションでお楽しみいただけます。フローラルでやわらかさとシャープで豊かなミネラル感が同居し、フレッシュで伸びのある酸がしっかりと感じられます。2022年フランスの名店ポール・ボキューズのハウスシャンパーニュに採用されたもの思わず納得してしまいます。2012年設立と、まだ産声を上げたばかりながらも、既に眩いばかりの光を放つ、この特別なシャンパーニュは、2023年の幕開けにふさわしいものです。
 


 

MARGUERITE GUYOT CUVÉE DESIR – BLANC DE NOIRS Non-Millesime
マルグリット・ギュイヨキュヴェ・デジール ブラン・ド・ノワール・ノン・ミレジメ
税込参考上代 ¥9,350

 

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