シャトーヌフ・デュ・パプと言えば、フランスを代表するワインのひとつで「法王の新しい城」という意味を持つワインです。14世紀に南ローヌのアヴィニョンに法王庁が置かれていたことに由来しています。
ワインの名に見合った特別なボトルをと1937年、バロン・ピエール・ルロワ・ドゥ・ボワゾマリエ率いる生産者組合はオリジナルな紋章入りボトルを考案しました。この紋章はサン・ピエールの鍵の上にある法王の三重冠のシンボルです。この紋章の周りはChâteauneuf du Pape Contrôlé と記されており、これはシャトーヌフ・デュ・パプだけの特別なボトルなのです。
この歴史や由来だけでも格式も敷居も高く感じられますね。価格面でも一般的には決してデイリーワインとは呼べず、どちらかと言えば、高級ワインの部類に入ります。その中でもこのシャトー ファーゲェロールの造るシャトーヌフ・デュ・パプはこの産地の価格の固定概念をあっさりと打ち破るほどの魅力的な価格とその格に見合うだけの高い品質なのです。
シャトーヌフ・デュ・パプの相場を少しでもご存知な方であれば、きっとこの価格に驚かれること間違いありません。ただこのワインの本当のすごさは価格ではありません。ワインにとって最も大切な味わいにおいても驚くほどの高い品質を持つ素晴らしいワインなのです。そこにはどんなすごいワインだとしても価格が高くて敬遠されるワインよりも、少しでも価格を抑え、幅広い人々に飲んでもらい、心からおいしいと感じて欲しいという生産者の想いが込められているからなのです。
2009年産から扱いを始めたシャトー ファーゲェロールの赤、シャトーヌフ・デュ・パプ ルージュはここ数年、AMZにとってもベストセラーアイテムのひとつとなり、入荷の度に売り切れるほどの人気の高いワインとなっています。そこへこの度、待望の白ワインが加わりました。
<畑と土壌>白は、粘土石灰質土壌、沖積段丘土壌、粘土シルト土壌という、まったく異なるテロワールを持つ3つの小さな区画から造られており、これらがアロマの複雑性を高めています。
<ブドウ品種>2022年産 クレレット80%、ルーサンヌ20% 度数: 13%
<クリマ>地中海性気候で、夏は特に暑いのが特長です。ミストラル(フランス南東部に吹く地方風)の風が湿気を吹き飛ばし、ブドウの栽培に非常に有利な条件を整えています。
<収穫>1.5ヘクタールでの区画選別。必然的に最適な成熟度でマニュアル化され、ブドウを優先して選別することができます。品質上、最も重要なこの点を重要視しています。
<醸造と熟成>空気圧式プレス機で直接圧搾します。新鮮さと酸味を保つため、マロラクティック発酵は行わず、約15℃の温度で醸造。最終容量の3分の1は、3〜6ヶ月間、樽で熟成されます。
<飲み頃と熟成>この白ワインは、リリース直後から幅広いアロマ(白い花や果実のアロマ(パイナップル、洋ナシ、リンゴ、アプリコットなど)を楽しむことができますが、ヴィンテージや熟成状態によっては6年以上の熟成も可能です。2022年産も熟成のポテンシャルをしっかりと感じさせながらも若いうちからも楽しめる見事な造りです。粘性と厚みがあり、柔らかな質感と魅力的なアロマと果実感は多くの人を虜にすることでしょう。入荷は極僅か!見かけた際は即購入をおすすめします!
Château Fargueirol / Châteauneuf du Pape Tradition Blanc 2022シャトーファーゲェロール / シャトーヌフ・デュ・パプ トラディション ブラン2022年産生産本数 : 1,656本 日本入荷240本税込参考上代¥6,875
【テイスティング・シリーズVol.205】シャトー ファーゲェロール、シャトーヌフ・デュ・パプ ブランが初入荷!
2023年7月03日
テイスティングレポート