こんにちは。暖冬だ暖冬だと言われながら、やっぱり寒いですね。皆様お元気でお過ごしですか?東京は小春日和の日もあれば木枯らし吹きすさぶ日もあり、日によってしのぎやすさがずいぶん違います。木枯らしの日はやはり辛いですね。でも春はきっとすぐそこ…。
今日は、そんな春先の気分にしっくりくるロワールの白ワインをご紹介します。
Vouvray “Le Sec” / Chateau Gaudrelle 2021ヴーヴレ “ル・セック” / シャトー・ゴードレル \6,050- (税込参考上代)
こちらは、ロワール地方のロワール川中流域、トゥーレーヌエリア、右岸の代表的な生産地、ヴーヴレのシュナン・ブラン100%で作られるナチュラルワインです。
シャトー・ゴードレル によるもので、昨年秋より弊社で取り扱いを始めました。
シャトー・ゴードレルは、長年チーズの輸出に携わってきたエリック・パスキエ氏が前所有者より買い受け、それ以降有機農法に切り替えてブドウ栽培を行ってきました。ヴーヴレの大御所ドメーヌ・ユエが隣人、周りはみな無農薬生産者だということで必然的に有機農法に、そして現在は息子のエミール(1995年生まれ)が中心となって、ビオディナミへの切り替えを進めています。上記下線部が生産者の紹介ページのリンクになっておりますので、ご覧くださいませ。
商品案内についてはこちらです。「ヴーヴレ ”ル・セック” ご紹介ページ」
さて、ヴーヴレのシュナン・ブランは辛口から甘口ワインまで作ることができますが、こちらは「ル・セック」ということで辛口。シュナン・ブランの豊かな酸を活かしながら、木樽醸造と12か月の木樽熟成によるまろやかさがうまくマッチした味わいになっています。新樽率は30%です。
それではテイスティングしてみましょう。・外観は黄味強めの明るいイエロー。粘性は普通~やや強めです。
・香りは、レモンピールや、清見オレンジのような甘味の強い柑橘、りんご、かりん、白桃、といった、さまざまな果物の香りに、煎りたてナッツのような香ばしさも豊かです。多くの香りの要素がかわるがわる溢れて、とてもいい香りです。
・味わいは、シュナン・ブランに特徴的なのびやかな酸としっかりと凝縮した甘味がバランスよく存在しています。木樽での醸造や熟成期間の長さからか、コクもあって全体に厚みのあるまろやかな仕上がり。ミネラルもそのワインの骨格を支えており、全体に「柄の大きさ」を感じます。もちろんグラン・クリュとまではいきませんが、爽やかさと落ち着きの両方を感じる、複雑で余韻の長い、そして高級感のあるスタイルです。
お食事に合わせるとしたら、ポークソテーのクリームソース仕立てや、白身魚のムニエルは鉄板。クリームソースのお料理にはだいたい合いますので、グラタンやクリームシチューもいいように思います。また、今の季節なら、ほうれん草やケールのサラダに旬のりんごのスライスをいれてナチュラルチーズやナッツをトッピングしたものなども良いのではないでしょうか。
現在、在庫は200本程度。だんだん数が減ってまいりましたので、お早目にぜひ一度お試しくださいませ!
それでは、次回のテイスティングレポートをお楽しみに!!