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テイスティングレポート

【テイスティング・シリーズVol.246】ロワール・ヴーヴレイよりフレッシュで旨味たっぷりのシュナン・ブラン!

2024年4月22日

テイスティングレポート

みなさま、こんにちは。
営業の馬渕です。
 
本日は新井順子氏セレクトナチュラルワインより
ロワール、ヴーヴレイからシャトー・ゴードレルの人気キュヴェをご紹介させていただきます。
 


CHATEAU GAUDRELLE / les ephemeres VOILE SUR LOIRE 2021
シャトー・ゴードレル / レ・エフェメール ヴォワル・スール・ロワール
税込参考上代 ¥6,600
BIO認証 AB、EURO LEAF
農法 ビオロジック

 

シャトーゴードレルのエリック、エミール父子
シャトー・ゴードレルは、ロワール・ヴーヴレイに本拠を構え
親子二代でナチュラルワインを造っている生産者です。
 
父エリック・パスキエ氏は以前保険の仕事や食料品関係の仕事をしておりました。
昔からワインが好きだったエリックは
いつか自分の手でワインを造りたいと常々思っており、
タイミング良く経営の関係で売りに出されていた
“シャトーゴードレル”を2008年に購入。
以前の所有者はBIOではありませんでしたが、
エリックは無農薬農法を導入し現在では20ha所有しています。
 
主要品種はシュナン・ブランで、
その他カベルネ・フラン、ピノノワール、
また、アルボワ・ブランやグロゴーグリ、レジスタンといった珍しい品種も挑戦予定です。
 
息子のエミール・パスキエ氏は
高校卒業後アメリカで3年間コマーシャルの仕事をしていましたが、
父のシャトーを引き継ぐためフランスに帰国後、
唯一BIOの醸造が学べるジュラの学校でみっちり勉強しました。

そして彼がジュラで生活をしている時に地元のナチュラルワイン醸造家ジュリアン・ラベ氏と出会い衝撃を受けます。
「自分もこういうピュアなワインを造りたい!」と。
沢山のワインを試飲したり、訪問したりしてジュラの地でたくさんの事を学びました。
 

 

シャトーゴードレルレエフェメールヴォワルスールロワール
今回ご紹介させていただく、
“レ・エフェメール”シリーズは
息子エミール・パスキエ氏による新プロジェクト。
新プロジェクトとは父の自然派志向をさらに進化させ、
SO2無添加を理想とする「どナチュール」への挑戦です。
 
自社畑から複数の区画のブレンドによるシュナン・ブラン100%使用。
粘土石灰岩と粘土珪岩の土壌。
除梗なし、自生酵母、SO2極少添加、無清澄、無濾過、
ステンレスタンクと一部樽で醸造(新樽無)、
ステンレスタンク12ヵ月で熟成。
 

それではテイスティングに入りたいと思います。
ワインをグラスに注ぎますと、色調はグリーンがかったイエロー。
豊かなミネラルと新鮮なレモンやライムといった柑橘系果物の香り。
口に含むと、ピュアで溌溂とした伸びのある酸が印象的で、
ドライですが程よくフルーツの甘みが感じられバランスがとても良いです。
揮発のニュアンスもありますが、
違和感はなく旨味がしっかりと乗っているのでとても味わい深いです。
料理には春野菜のサラダ仕立てや冷製の豚しゃぶしゃぶ、
また、ぶりや鶏肉の照り焼きといった醤油の味付けとは相性抜群です。
 

 
 
シャトーゴードレルレエフェメールヴォワルスールロワールバックラベル
 
最後にひとつお知らせがございます。
“レ・エフェメール”シリーズは息子エミール独自のブランドとしてリリースされましたが、
この度、父親エリックからシャトーを引継ぎ、
当主としてすべての醸造を任されることになったため
“レ・エフェメール”シリーズは
次回以降リリースされないことになりました。
ゴードレルのすべてのワインが、
エミールによる「どナチュール」ワインとステップアップしていくことでしょう。
そういった意味では、
今回が「最初で最後のワイン」というとても貴重なキュヴェであり、
新井順子氏も強く推すエミールのワインを知る上でとても重要なものであります。
残り在庫は僅かです、是非この機会にお試しくださいませ!
 
 

 
それでは、また次回よろしくお願い致します。