BOURGOGNE/ブルゴーニュブルゴーニュ地方の生産者のご紹介
Domaine ANDRE BONHOMME/ドメーヌ・アンドレ・ボノム
生産者名 | Domaine ANDRE BONHOMME |
生産者名(カナ) | ドメーヌ・アンドレ・ボノム |
所在地(村) | マコネ ヴィレ/Mâconnais Viré |
当主名 | エリック・パルテ/Eric Palthey |
栽培責任者 | エリック・パルテ/Eric Palthey |
醸造責任者 | オレリアン・パルテ/Aurélien Palthey |
所有畑とその広さ | VIRÉ(ヴィレ)を中心に合計で約13.0ha |
栽培品種 | 【赤】ガメイ 【白】シャルドネ |
栽培方法 | ビオロジック |
HPアドレス | http://www.vireclessebonhomme.fr/ |
ビオ認証 | EURO LEAF, AB, ECOCERT |
<マコン・ヴィレのクオリティを向上させた先駆者アンドレ・ボノム>
「アンドレ・ボノムの礎」
1956年、現当主オレリアン・パルテの祖父アンドレ・ボノムがドメーヌを設立しました。
当時のマコンやヴィレはカジュアルワインの生産地で、質の良いワインの生産地とは認識されていませんでした。
ボノム家もドメーヌを設立する前はぶどうをワイン醸造組合(カーヴ・コーペラティブ)に販売して生計を立てていたのです。
アンドレは早くから樽熟成や出荷前の熟成期間を長く取るなど、マコン元来のフルーティーなスタイルに複雑味を持たせ、
より高品質な‟コート・ドールのようなワイン“を目指しました。
これは当時では稀でしたが注目を浴び、アンドレ・ボノムのワインは1960年~70年代には星付レストランから声がかかるようになりました。以来、アンドレ・ボノムは小規模ながら優良なマコン・ヴィレの生産者として知られています。
「ぶどうは我が子」
ドメーヌが所有する畑は13.0㏊。これは現在のボノムのチームで隅々まで目が届き手をかけられる理想的な範囲だそう。
今のところこれ以上畑を広げるつもりはオレリアンにはありません。
収穫は100%手摘みで行っていますがヴィレ・クレッセに現在ある30~35のドメーヌの中で手摘み収穫を行うのは4軒。
100%となると3軒だそうです。
いかにぶどうの収穫機が進歩しようとも人の目や舌に勝るものはなく、丁寧に手作業で作業を進めることを選択しています。
‟ぶどうは1年育てた我が子のようなもので、大切に育ててきた子供たちを最後に傷つけるようなことは考えられない。
低い温度の時に健全で丸々としたぶどうを収穫し運べば酸化防止剤の使用は最小限に抑えられる。”と、オレリアンは語っています。
「よいワインはよいぶどうから」
ボノムの収穫はヴィレの中では遅い方で、これはアンドレの時代から続いている伝統です。
オレリアンがワインで重要と考えるのはフルーティーさと酸味のバランス。
多くの生産者が、実の酸が落ちることを恐れて糖度がしっかり上がらない12-12.5度あたりで収穫してしまうことも多い中、
ここでは13-13.5度に上がるまでじっと待ちます。
酸度と糖度の見極め、収穫タイミングを重要に考えています。
‟酸は背骨ではあるけれど、熟した実からくるしっかりした身体、筋肉(糖)がないと、よい熟成は出来ない” という祖父アンドレの教えを守っているのです。
また、アンドレ・ボノムではドメーヌ設立以来、植え替えを行っていません。
‟樹齢が高ければ高いほどよいぶどうの実をつける”
これも祖父の教えからくるもので、今のところ植え替えの予定はないそうです。
「マコン・ヴィレのスペシャリストとして」
アンドレ・ボノムは広大な畑を所有しているわけではありませんが、そのキュヴェのバラエティは幅広いです。
オレリアンは祖父からの教えを守るだけではなく、それぞれのクリマ(区画)のぶどうの樹齢、区画や日当たり、位置により、その個性を反映させた新しいキュヴェをいくつかデビューさせています。
発酵は、天然酵母でステンレスタンク中心ですが、キュヴェにより木樽を入れる場合もあり、熟成期間はキュヴェごとにステンレスタンクと木樽を併用、熟成期間は様々です。
それ以外はあまり大きな変化を付けずに区画ごとの個性がはっきりと表現されるようにしています。
マコン・ヴィレのスペシャリストとして、自然に沿った手法でテロワールを表現しています。