ワイン生産者紹介

LANGUEDOC&ROUSSILLON/ラングドック&ルーション

LANGUEDOC&ROUSSILLON/ラングドック&ルーションLANGUEDOC&ROUSSILLON/ラングドック&ルーションの生産者のご紹介

生産者詳細情報

Domaine Du Sablier/ドメーヌ デュ・サブリエ

Comment

<ドメーヌ デュ・サブリエのご紹介>
(2023.5.9 第1回目訪問 新井順子氏コメント)
 

エスタジェル(Estagel)に新しいワイナリー、Domaine de Sablierが2019年に誕生しました。
サブリエとは、名前の通り「砂時計」が彼にとってナチュラルな時の刻み方だからです。

カミーユ・メージュ氏(Camille Mege)は1989年12月27日パリ生まれ。自然とは無縁の大都市で育ちました。
パリ大学第6学部でビオロジーを学び2010年に卒業。彼のご両親はパリでしたが、お爺様がドルドーニュ地方で蓄農を営んでおり、
牛や鳥を育てながら葡萄畑もあり、少量の生産量ですがワインを造っております。
その味を思い出し、ワイン造りを勉強したくなり、その後モンペリエ大学院に入り醸造を学びます。
お爺様の畑の品種を聞いたら、今や生産量の少なくなったイーブリッドだったので吃驚。
見つけるのが難しい品種です。そのお爺様の畑はきっと樹齢が古いのでしょうね。
そしてナチュラルwineだと想像します。

さてカミーユは2012年大学院でマスターを取得した後、最初にナルボンヌでwine造りの仕事に従事します。
そして2013年2~3月はニュージーランドに渡り、ワイン造りをします。
沢山の地域でワインを造りたいので、1年に北半球と南半球とダブルでwine造りを行いました。
2013年の秋にはフランスのアルデッシュでwine造り、2014年春はチリで1~3月は大きなワイン工場に従事。
同年5~11月フランス・ボジョレーで2つのビオの生産者のコンサルタントを行い、
2015年1~5月オーストラリアとタスマニアでwine造りましたが、ここはBIOではありませんでした。
同年7~12年は南仏サンシニアンでコンサルタント、2016年に今いるルーションにやってきました。
ドメーヌ・バリジアンというBIOのワイナリーで1年半働き、ワイナリーを始めるならここだ!と確信します。
そして2017~2018年は大御所ドメーヌ・ゴビー(Domaine Gauby)でアルバイトをしながら、
自分の畑を探したり、ワイナリーを立ち上げる準備をしました。
2019年念願のワイナリーを設立。ワイナリーを立ち上げてもそれだけではなかなか食べていけないので、
2023年1月迄は近所のワイナリー週に2日のお手伝いをしながら、週に5日は自分の畑の仕事をしました。
彼の畑は古い樹齢の樹が沢山あり、カリニャンは1921年植樹の102歳、他の品種も古いです。
BIO認証を申請したのでオフィシャルには2026年からになりますが、畑は間違いなく100% BIOです。

ナチュラルワイン生産者は、元々情熱家で熱い思いがあってワイナリーを始めます。
その中でもこのカミーユは、ぶれる事無く真っすぐ自分の目標を明確にして進んでいくタイプです。
本当にゼロから始めた生産者、どんどんこういう若者を応援したいです。

まずは飲んで下さい。

この生産者のワイン