株式会社 エイ・エム・ズィー
LANGUEDOC&ROUSSILLON/ラングドック&ルーション
<マス・デュ・ドラゴン・ド・ピエールのご紹介>(2023.5.8 第1回目訪問 新井順子氏コメント) 南仏ルーションのペルピニャン(Perpignan)西北の町、トタヴェル(Tautavel)という地に日本人女性、小川陽子(Yoko Ogawa)さんがナチュラルワインを造り始めました。彼女は1970年8月18日、群馬県で生まれ千葉の小学校に4年生まで通い、その後ずっと神奈川県の湘南で暮らしておりました。東京の大学を卒業後、コンサルタント会社に勤め、その後もう一度大学院で勉強したいとアメリカに渡ります。そこでマスターを取得、その後、国連の仕事に従事します。 2013年フランス語を勉強する為、パリのソルボンヌで語学の勉強、そして2014年ブルゴーニュDijonでワインの勉強をします。その頃から本当にやりたい事は何だろう?と考え、エコツーリズム(地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組み)をしたい!と思うようになりました。フランス人のパートナーと一緒にフランス中の物件を探して、たどり着いた地はこのTautavelでした。19haの敷地には7haの葡萄畑があり「ワインを造るしかない」と決心。 彼女の面白いのはワインが造りたくて畑を買ったのではなく、エコツーリズムを始める一貫で畑があったのですが、今ではそのワイン造りが面白くなり本格的になったというご縁な事です。そして葡萄を育てワインを造っているうちに、ごくごく自然にナチュラルワインの世界に入ってしまったのです。有り難い事に前の畑の所有者はBio実践者のDomaine Victor、彼らは14ha所有しておりましたが、陽子さんに7ha売り、今は彼らも7haです。 念願の自分達だけの醸造所が2021年に出来上がり、収穫中の忙しい時に水と電気が使えるようになったというバタバタ劇です。でもそのおかげで、素晴らしい醸造所です。彼女の感性がぎっしりと詰まったお城です。電気会社と契約しないで太陽光だけ、常に自然との調和を大事にし、ゴミだって敷地内で全て処理します。ずっと一人で畑仕事をしておりましたが、醸造所の建設に並行し、2021年春の剪定からニコラさんがいつも手伝ってくれています。 農法は2020年からビオディナミに切り替えました。畑は1.5haはフランス人が大きなトラクターで、1haは生産者仲間のLe Clos de la Soifのフローラが馬で、4.5haは陽子さんが小さなトラクターで耕していましたが、2020年からは基本的に耕すのを止めました。土の中の構成を生かすために、土壌を分析して足りない物を逆に足すという農法に変えたのです。散布に関してはトラクターを使わず、全て手で行います。 彼女の正式初リリースのワインを是非召し上がって下さい。本数は少ないのでお早めに!
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<マス・デュ・ドラゴン・ド・ピエールのご紹介>(2023.5.8 第1回目訪問 新井順子氏コメント)
南仏ルーションのペルピニャン(Perpignan)西北の町、トタヴェル(Tautavel)という地に日本人女性、小川陽子(Yoko Ogawa)さんがナチュラルワインを造り始めました。彼女は1970年8月18日、群馬県で生まれ千葉の小学校に4年生まで通い、その後ずっと神奈川県の湘南で暮らしておりました。東京の大学を卒業後、コンサルタント会社に勤め、その後もう一度大学院で勉強したいとアメリカに渡ります。そこでマスターを取得、その後、国連の仕事に従事します。
2013年フランス語を勉強する為、パリのソルボンヌで語学の勉強、そして2014年ブルゴーニュDijonでワインの勉強をします。その頃から本当にやりたい事は何だろう?と考え、エコツーリズム(地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組み)をしたい!と思うようになりました。フランス人のパートナーと一緒にフランス中の物件を探して、たどり着いた地はこのTautavelでした。19haの敷地には7haの葡萄畑があり「ワインを造るしかない」と決心。
彼女の面白いのはワインが造りたくて畑を買ったのではなく、エコツーリズムを始める一貫で畑があったのですが、今ではそのワイン造りが面白くなり本格的になったというご縁な事です。そして葡萄を育てワインを造っているうちに、ごくごく自然にナチュラルワインの世界に入ってしまったのです。有り難い事に前の畑の所有者はBio実践者のDomaine Victor、彼らは14ha所有しておりましたが、陽子さんに7ha売り、今は彼らも7haです。
念願の自分達だけの醸造所が2021年に出来上がり、収穫中の忙しい時に水と電気が使えるようになったというバタバタ劇です。でもそのおかげで、素晴らしい醸造所です。彼女の感性がぎっしりと詰まったお城です。電気会社と契約しないで太陽光だけ、常に自然との調和を大事にし、ゴミだって敷地内で全て処理します。ずっと一人で畑仕事をしておりましたが、醸造所の建設に並行し、2021年春の剪定からニコラさんがいつも手伝ってくれています。
農法は2020年からビオディナミに切り替えました。畑は1.5haはフランス人が大きなトラクターで、1haは生産者仲間のLe Clos de la Soifのフローラが馬で、4.5haは陽子さんが小さなトラクターで耕していましたが、2020年からは基本的に耕すのを止めました。土の中の構成を生かすために、土壌を分析して足りない物を逆に足すという農法に変えたのです。散布に関してはトラクターを使わず、全て手で行います。
彼女の正式初リリースのワインを是非召し上がって下さい。本数は少ないのでお早めに!