BOURGOGNE/ブルゴーニュブルゴーニュ地方の生産者のご紹介
Le Chant Des Ailes/ル・シャン・デ・ゼイル
生産者名 | Le Chant des Ailes |
生産者名(カナ) | ル・シャン・デ・ゼイル |
所在地(村) | ブルゴーニュ ボージョレー / Bourgogne Beaujolais |
運営者 | ヴィクトル・ガルショ / Victor Galuchotマチルド・デュフルク / Mathilde Dufourcq |
所有畑とその広さ | 現在ネゴシアン2023年ベルヴィル(Belleville)近郊に2.0ha畑購入予定 |
栽培品種 | 現在はビュリー(Bully)エリアのガメイ、シャルドネ、シルーブル(Chiroubles)のシラージュリエナ(Julienas)のヴィオニエ等を購入している |
栽培方法 | ビオディナミ または 有機農法 |
醸造方法 | 野生酵母SO2無添加無清澄無濾過 |
ビオ認証 | 無 |
<ル・シャン・デ・ゼイルのご紹介> (2023.2.1 第1回目訪問 / 新井順子氏コメント)
2022年からボジョレーでワイン造りを始めたワイナリー、ル・シャン・デ・ゼイル(Le Chant des Ailes)。このワイナリーのあるプル=レ=ゼシャルモー(Paule-les-Echarmeaux)を訪問した時に吃驚しました。雪が残っていたのです。標高が580mの所にワイナリーがあり、とても寒いのです。
運営はヴィクトル・ガルショ氏(Victor Galuchot) 1990年生まれマチルド・デュフルク氏 (Mathilde Dufourcq) 1991年生まれによって行われています。
パリで2人は知り合い、共通の友人の紹介で2015年の秋、ブルゴーニュの収穫の手伝いをしました。2017年には2人でオーストラリアに行き、ナチュラルワインの生産者デイン・ジョンズ氏 (Dane Johns)の元で約2ヶ月収穫と醸造を手伝いました。つまり、彼らのナチュラルワインの原点はオーストラリアにあるのです。2018年以降、ローヌ(Gare)のシャトー・シニャック(Ch.Signac)でワイン造りに従事。カオールのビオディナミ栽培者のファビアン・ジューヴ氏(Fabien Jouves)の下でも学びました。そしてガメイを造りたい!という思いから2021年ボージョレーに引っ越し、自分たちでワイン造りを始めました。
と、言ってもまだ畑は借りており、醸造所も自宅ですので小さく、そちらも探しております。共にボージョレーのドメーヌでアルバイトをしながら、同時に醸造の学校に通い自分達のワインを造っています。吃驚するのは、こういう状況で、そしてこの小さな醸造所で誕生した始めてのワインが余りに美味しいのです。新しい醸造所で造ったら、どんなに美味しい事でしょう。
是非こういう若い情熱のある醸造家を応援して下さい。
=================================☆ル・シャン・デ・ゼイル(Le Chant des Ailes)の名前の由来(生産者の言葉)「ル・シャン・デ・ゼイル」とは、ハチドリの静止飛行にちなんで「翼の歌」を意味します。ネイティブアメリカンのハチドリの伝説にちなんで名づけられました。
ネイティブアメリカンの地で巨大な山火事が発生し荒れ狂ったときのこと。恐怖になすすべもなく猛火を眺めるばかりの動物たちの間に、小さな池から僅かな水をすくい、炎に向かって何度もふりかける小さなハチドリがいました。ハチドリの無駄にも見える行動にアルマジロが「小鳥よ!そんな小さな水滴で火を消して、みんなを救えるなんてできやしないよ!」と叫ぶと、ハチドリは「そうかもしれない、でも私は自分の役割を果たすつもりだ!」と答えました。
シャン・デ・ゼイルの使命は、このハチドリの想いと共鳴するワインを造ることです。私たち自身のレベルで地球とそこに住む人々を尊重し、保護するワインを生産しています。ぶどうの木にもワインにも化学物質を使用せず、生きた土壌、環境に配慮した牧草地、自身の畑が手に入った暁には馬耕作を行うことにしています。
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